わたしはワケあり成功者 ~ドン底からの逆転学~

テレビ東京で放送されていた番組ですが、

ちょいと考えさせられる内容だったので振り返ってみた。

 
   

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いじめ・自殺未遂・暴走族・33回逮捕

絵本作家 のぶみさん編

 

1978年4月に東京の品川で両親が牧師のもとに生まれたのぶみさん。

 

ホームレスやフィリピンやカンボジアの子供たちに寄付をしていたため

家庭は裕福ではなく、物も買ってもらえなかった。

 

そんな、のぶみさんは、小学3年の時に女みたいな名前や家庭の事について

バカにされ、小学4年の時にカッターで首を切ったり、非常用ロープで

自殺をしようとしたが失敗に終わった。

 

中学では不登校、高校では非行に走り、

やがて、皆が知っているのが自分だけであるという事で、

160人を束ねる暴走族の総長になった事もあったが、18になると

それぞれ皆違う道を歩むようになり、自身も女性に出会えそう

というノリで保育関係の専門学校へ進み、暴走族から足を洗った。

 

真面目そうに見えたタイプの人と出会い、その人が絵本が好きと

言ったのをきっかけに、1晩でこびとのおはなしを書き上げた。

 

彼女に付き合って欲しいと告白すると、

賞をとったらOKという条件を提示され、賞をとるため励み

岐阜県可児市の手づくり絵本大賞で、

彼女が絵を描いた共作、バラのはなが249作のうちの

入賞を果たし、受賞したその日に付き合いが始まり、

それが現在の奥さんだそうだ。

 

賞をとった後は出版先を探したが全然見つからなかったが、

NHKのアニメ おかあさんといっしょ~ぼくのともだち~

れいぞーこくん すいはんきくんが採用され

人生で主役になれる状況がなく嬉しくて涙を流されたそうです。

 

それがきっかけに、講談社でぼくとなべおデビュー作2万部

サイン会を開けば長蛇の列、21歳でデビューし23歳にして

一括で家を建てたのぶみさんだったが、再び本が売れず

妻を喜ばせる為に描いているのに・・・と落ち込み苦悩の7年。

 

それを救ったのは、息子の

新幹線もお家に遊びに来てくれればいいのになぁの一言が

面白いと思い子供のために書いた絵本 しんかんくん うちにくる

が増刷されシリーズ累計20万部となり、娘の一言の

あたし、パパとけっこんする!も絵本にした。

 

大切な誰かのために描くと絵本に愛が入る事を学び、

書きはじめて19年、絵本の原画、講演会などを重ね

読者から200通以上の手紙が届くようになったという。

 

ママがおばけになっちゃった!の作品は、お母さんって

子供が生まれたらこの子が大きくなるまで死ねない。

 

だから子供にママが死んだらこうなるんだって想像して欲しいと

描いたもので36万部突破し、今までにない作品で注目され

続編が出ています。

ママがおばけになっちゃった! (講談社の創作絵本)

 

 

   

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母の自殺・いじめ・虐待・ホームレス

ベストセラー女流歌人 鳥居

 

言葉にできない  短歌なのに一文一文が心にくる

歌集でここまで売れるのは中々ないといわれる短歌集が話題!

 

揃えられ 主人の帰り待っている 飛び降りたこと 知らぬ革靴

出典:キリンの子 鳥居歌集

 

メディアや歌人鳥居の時、セーラー服を着こなし、

元原稿の裏を沢山書けるのに捨てるのは勿体ないと

道具に対するこだわりを持っている。

 

2歳の時に両親の離婚

 

お母さん子で手をつないで歩いていた

色白で美人なお母さん

 

小5の時、うつ病と診断され睡眠薬を大量に飲み自殺してしまった

母親に、生き返ったらいいのになっと思って詠んだ歌

 

目を伏せて 空へのびゆく キリンの子

月の光は かあさんのいろ

出典:キリンの子 鳥居歌集

 

鳥居さんは、海の見える児童養護施設に預けられたが、

そこは暴力に満ちた場所で、子供と子供に向き合う

先生も何かを抱えていた。

 

そんな暴力などの虐待で入水自殺も行った鳥居さんを

心配する職員も居て、その優しさに甘えて心のうちを

打ち明けるが、その職員から自殺するならよそでやって

ゴミ以下なんだからと言われてしまう。

 

中学も不登校になったが、中日新聞のコラム

岡井隆さんによる、けさのことば

古今東西の名言が書かれていて

何でも知ってる長老が毎日一つ教えてくれる

そんな記事を切り抜いて集め、その言葉を

受け取っていられたら幸せで唯一の楽しみだった。

 

失っていた家族の愛情を、穂村弘さん著書の

シンジケートから学び、家族の温かさを思い出し

幸せになってやると誓った矢先に、

唯一の家族である祖母の死で住む家をなくし

ホームレスなったが一方で自由。

 

期待しないから、ガッカリもしない。

 

無になった事で逆転?

ゼロから始めようと短歌はじめる。

 

そんなホームレスになった鳥居さんを

救ったのは吉川宏志さん。

 

心の通じ合える人を見つけたと思い

ファンレターを送ったら返ってきた言葉は、

短歌を作れだったそうだ。

 

書くと自分の事を外側から見られる

思い詰めていた自分が別の角度から見直せる

それが大事と言われ、1ヶ月100首以上考えると

その中の最高の1首が2012年の全国短歌大会で、

3000首の中から佳作に選ばれた。

 

思い出の 家壊される 夏の日は

時間が止まり 何も聞こえぬ

出典:キリンの子 鳥居歌集より

 

この時の審査員は穂村弘さんだった。

 

この歌をこの世に存在させたい。

この歌はどうしても書かないといけないという

思いの強さを感じると評価したそうです。

 

その後数々の賞を受賞し、2016年には、初の短歌集
キリンの子 鳥居歌集

 

 

初版が完売、3回の増刷

定価1600円が中古で5000円を越えるプレミア価格に!

 

だが、歌を作るときはフラッシュバックのため、

苦しくて寝込んでしまうこともあるので、

できれば安全な所に居たい!

 

でも書き続けるのは、誰かの役に立てている。

 

だから作る→救われている人からコメントが届く。

 

岡井隆さんからも、書き続けて欲しいと言われ、

大変でもヘタでも自信がなくても、

誰も読まなくても作りますと涙ながらに語った。

 

 

   

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鳥居さんの逆転学

何があっても前向きに捉える