今回は5月31日放送の

ビーバップ!ハイヒール

ひとつ当たれば1兆円

身近な薬を振り返って

みたいと思います。

 

今年も猛威をふるった

インフルエンザは1千万以上が

感染して、過去最多となる。

 

その治療薬であるタミフル

有名とされているが、1日2回を

5日間服用する必要があるという。

 

そんな中、今年の3月に画期的な

治療薬が発売しているようです。

 

それは、シオノギ製薬ゾフルーザ

を1回服用するだけでOKである事や、

他の人にウイルス感染させる

危険性も下げるという新薬。

 

そのシオノギ製薬は、年間売上

1000億円を目標としてる。

 

1剤で年間売上1000億円超の新薬は、

ブロックバスターと呼ばれ、

世界中の製薬企業がその開発を

目指している。

 

現在、世界最大のブロックバスターは、

アメリカの製薬会社が開発した、

抗リウマチ薬ヒュミラ

 

2012年に9650億円を売上、

2013年は1兆0283億円、

2014年は1兆2543億円、

2015年は1兆4120億円、

2016年は1兆6700億円で

5年連続売上1位を記録

しているそうです。

 

画期的な新薬を開発に成功すれば、

製薬会社には巨大な利益が

入ってくるが、その開発は

並大抵のものではなく、

1つの新薬が世に出るまで、

10年以上かかり、費用も

1000億円以上もかかってしまう。

 

業界のトップであるファイザー

研究開発費として、年間約9000億円

を研究費に投じていて、これは売上の

15%にあたるのだそうだ。

 

自動車業界の売上高研究開発比率

4%前後と言われており、

製薬業界がいかに お金を掛けて

いるかどうかわかる。

 

さらに、製薬会社の研究者の

大半が画期的新薬を開発できない。

 

新しい薬をつくりだす創薬

成功率は、3万分の1とも。

 

 

   

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そんな新薬開発の舞台裏を

教えてくれるのは、

大阪バイオメディカル専門学校

校長 大塚一幸さん。

 

大塚さんは、元製薬会社の

研究者として様々な新薬の

開発に従事。

 

現在は、創薬や医療業界を

目指す若者を指導している。

 

薬局で買う薬 病院で処方される薬は、

何千人もの研究者を通しながら

費用、時間努力情熱で、

皆様のもとに届いているんじゃないかな

大塚さんは思っている。

 

儲かる薬の条件は、

・先進国で使われること

・長期間 服用しなければいけない

 

 

 

新薬開発

 

土を集めて新薬開発

 

画期的な新薬は、人間の力だけでは

出来ず、自然界に宿る秘められた力

が必要になってくるという。

 

植物 土 海洋生物から、まだ見ぬ

新たな物質を採取することが新たな

一歩となる。

 

中でも土壌には、多くの微生物や菌が生息、

1gの土に100万種類の微生物がいると

言われているようです。

 

実際、アステラス製薬が開発した

臓器移植の際に起きる拒絶反応を

抑える薬 免疫抑制剤 プログラフは、

茨城県の筑波山の土壌菌から誕生した。

 

風土病薬(寄生虫感染症)イベルメクチン

は、静岡県のゴルフ場の土壌菌から

誕生し、発見者である大村智教授は、

ノーベル賞を受賞している。

 

 

   

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海外でも土集め

 

日本だけでなく、東南アジアの

諸外国と協定を結び、微生物などの

探索・採取を行っている。

 

そこで見付かった微生物から

新薬が生まれ、特許などが発生した場合、

その収益の一部を当該国へ還元されている。

 

採取した土などから微生物又は

抽出し、化合物物を加えたりして、

新たな薬の候補を作り出す基礎研究

から出来た化合物は、その時に

使えなくても保存し、製薬会社では、

100万種類を超える化合物を

ストックしている。

 

新薬の候補となる物質は膨大な数で、

それらをひとつずつ手作業で行う

のではなく、コンピューターを使って

化合物を合成する事が多いという。

 

 

   

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