今回は5月2日放送の

ビーバップ!ハイヒール

日本の文豪×食べ物の秘密

の回を振り返って

みたいと思います。

 

 

   

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夏目漱石さんの代表作の一つ、

三四郎は、明治末期に熊本から

上京した大学生の三四郎

都会の女性に恋する青春物語

では、奇妙な行動が描かれて

いるのだそうだ。

 

三太郎たち

”学生が牛鍋を食べるシーン”

学生は皿に盛った肉を

手掴みにして、

座敷の壁へ叩きつける。

『三四郎』

 

 

江戸時代が終わり、

1868年 明治政府発足して

肉を食べるようになった。

 

江戸時代の

日本人の主食は、米&魚

だったが明治政府や福沢諭吉

が西洋文化を受け入れようと

肉食を推奨していったそうだ。

 

そこに登場したのが牛鍋

その味付けは庶民の心を掴み

人気グルメとなった。

 

ところがそのおかげで

牛肉の供給が追い付かなく

なってしまい、悪質な業者

牛肉に比べて圧倒的に安価な

馬肉の混入させる食肉偽装が

全国に横行してしまう。

 

警視庁が取り締まるも、

大正時代まで食肉偽装は

絶えなかったそう。

 

その結果、庶民の間で

流行したのが、

 

牛肉屋の牛が

馬肉かもしれないという

疑惑がある。

学生は皿に盛った肉を

手掴みにして、

座敷の壁へ叩きつける。

落ちれば牛肉で、

張りつけ場馬肉だという。

『三四郎』

 

「壁にぶつけると食肉偽装を

見破れる」という根拠のない噂が

広まり、実際に明治時代の庶民

一種の”おまじない”として

行われていた。

 

 

このように文豪の小説には、

教科書では載らない庶民

食文化が隠されているという。

 

それを教えてくれるのが、

食文化コラムニスト

野瀬泰申先生。

 

 

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「三四郎」では牛鍋以外にも

登場した食べ物があるという。

 

野瀬先生によると、

それは駅弁で、諸説あるが

明治18年に宇都宮駅で誕生

したのが一番有力だとか。

 

梅干し入りのおにぎり

2個とたくあんが入って

5銭だったという。

 

そして駅弁の容器は、

汽車の窓から投げ捨てるのが

普通だった。

 

 

   

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芥川賞作家である開高健さんは、

ベトナム戦争従軍の実体験を

描いた輝ける闇は、

戦争文学の金字塔となる。

 

新しい天体は、昭和初期の

ある官僚(相対的景気調査官)が、

余った予算で食べ歩き、

数字に表れない景気の実態を

探る物語だという。

 

その調査官が東京・銀座の

たこ焼き店を訪れるシーン

たこ焼きは一片のタコのほかに

サクラエビだの、

揚げ玉⁽天かす⁾だの、

トリ肉のミンチだの、

いろいろなものがもったりと

重いメリケン粉の衣に

くるまれた・・・(省略)

「新しい天体」

 

ここに大阪と東京の

根深い食文化の違いが

隠されている!?

 

 

関西のたこ焼きの生地は、

昆布だしで溶いた小麦粉を

使用しているため、

生地自体に味がある。

 

東京には、昆布だし文化が

存在せず、そのためたこ焼き

生地自体に味を付けようと

鶏肉のミンチなどを入れようと

する店が多かったようだ。

 

でも、大阪の昆布だし文化が

東京にはなかったのかを

紐解くのにええ小説が

あるそうです。

 

 

それは・・・

 

 

   

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