今回は7月4日放送の

ビーバップ!ハイヒール

法医解剖医の事件簿

死体が語る

の回を振り返って

みたいと思います。

 

 

ある年、兵庫医科大学 解剖室に

警察から50代男性の遺体が

運ばれてきた。

 

その男性は自宅アパートで

亡くなっている所を発見され、

事前に警察が検死を行ったが、

死亡原因は不明だったそうだ。

 

大きな外傷はないが、肘、膝に

赤っぽくまだら状の変色が

数か所ある。

 

そこで、心臓を解剖してみる。

 

 

心臓の右側から取り出した血液と、

左側から取り出した血液を比べる。

 

通常は、心臓の左右で血液の色は

違うが、肉眼ではわからないそうで

考えられる死亡原因は凍死だという。

 

血液の色が左右の心臓で

大きく違うのは、凍死特有の症状。

 

そもそも血液は、ヘモグロビン

という物質が酸素と結びつく事で

赤く発色している。

 

酸素を多く含む動脈を

流れる血は、鮮紅色で

酸素の少ない静脈を

流れる暗褐色になり、

ヘモグロビンは温度が

低ければ低いほど酸素との

結合度が増加し、

鮮やかな赤になるという。

 

凍死など体温が低下した場合、

動脈のヘモグロビンが酸素と

よく結合するため、動脈と

静脈で大きな色の違いが

出るのだそうだ。

 

 

   

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また、凍死によくみられる

状態はひじや膝の変色で、

例え家の中であろうとつま

条件が揃えば人間

凍死するという。

 

 

この男性は数年前にリストラされ、

と離婚後、無職の1人暮らし。

 

家賃も滞納し、連絡がつかなくなった

男性大家が心配し訪ね、通報した事で

死亡しているのが発見されていた。

 

死亡当時、男性の家はガスや電気、

水道も止められ、部屋の中に食べ物や

所持金もほとんどない極貧の生活だった。

 

人間は体内でエネルギーを消費して、

熱を発して自ら体温を保つように

なっているそうです。

 

ところが、エネルギーとなる

十分な栄養が撮れていなければ、

体温が徐々に低下していき、

体温が28度になると心臓に

不整脈が出て死亡してしまう

貧困による凍死がある。

 

 

声なき死者に耳を傾け、

現代社会が生み出す

死と向き合う法医解剖医

 

近年では法医解剖の数が増加中で、

その原因は犯罪や事故などではなく、

高齢者や単身世帯が増え、死因不明の

遺体が多いためだそうだ。

 

 

そんな法医解剖のリアルな世界を

教えてくれるのは、兵庫医科大学

法医学講座 西尾元教授。

 

 

死体格差 解剖台の上の「声なき声」より
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西尾教授は年間 200~300体もの

法医解剖を行い、死因不明の

遺体が増加する中、死因を究明。

 

今後の生活の向上につなげている。

 

 

   

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凍死時に起こる不思議な現象とは?

 

正解は、体が暑く感じる事。

 

凍死直前 脳が「暑い」と錯覚する為か

遺体が裸で発見されることも

多いのだそうです。

 

 

   

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