今回は6月29日放送の

ETV特集 

死亡退院

さらなる闇

を振り返ってみます。

 

 

前文

 

 

民間の精神科病院の多くは

単科の病院で、合併症への

対応が難しいこともあり、

受け入れは思うように

進まなかった。

 

都内で合併症治療の

中心的役割を担っているのは、

都立病院。

 

しかし、どこも滝山病院の

患者を受け入れるに

至らなかった。

 

その理由について

全国最大規模の精神科病院

都立松沢病院は、回答を

差し控えるとコメント。

 

内部の職員に取材したところ、

滝山病院の患者は長期入院の

患者なので、急性期対応の

都立病院ではなく、民間病院が

受け入れるだろうと上層部が

判断したと話す。

 

 

7月下旬、男性の体調は

急速に悪化、見つからない

引き受けて。

 

この頃、東京都は転院先の

病院探しを男性の地元、

神奈川県に任せていた。

 

神奈川県精神保健医療担当

白石課長によると、東京都さん

から転院を希望されている

患者リストを受け、県内の

精神科病院の団体に対して、

会員病院の患者の受け入れが

できないかの打診をして、

調整を行ってきたという。

 

去年12月、希望者39人のうち

転退院できたのは11人。

 

進まない理由は、行政や

病院以外にも理由があった。

 

支援にあたった精神保健福祉士

家族の同意がすぐに得られない

状況で、本人が意思表示しても

経済的な問題とかご家族の

関係性とかがある。

 

 

   

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本来はある程度の時間をかけて

患者さんとご家族と関係を

作っていくものなので、

調査員の方たちも不全感は

あったと思うという。

 

精神障害者の家族会の

植松さんは転退院が進まない

現実を前に滝山病院に対する

考え方が変化してきたという。

 

もう、滝山病院に行くしかない

っていう人がいる。

 

その人たちをどうするのか?

を考えた。

 

そこから、改善の余地が

あるんだったら、この病院を

残してもいいんじゃないか

というのが、私の心の中で

ちょっと思えてきたという。

 

 

これまで滝山病院の20人近くの

転退院支援を行ってきた弁護士

相原啓介さんは、去年12月に

男性の知人から依頼を受けた。

 

SOSが来て、2日後に会いに

行くと、体の具合がかなり

悪くなっていて、意思疎通は

かろうじてできますけど、

言葉は喋らずに寝たきり状態に

なっている状態だった。

 

相原さんは、知り合いの医師

頼り、転院先を探し始め、

3日目に病院がみつかった。

 

その日のうちに転院先の病院と

話をつけて、月曜日に見つかって、

翌日の火曜日には移れる話に。

 

 

   

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しかし、滝山病院から

月曜の夜8時くらいに

危篤状態だと連絡があり、

30分もしないうちに

亡くなったと連絡が来た。

 

転退院を希望してから7か月、

東京都・神奈川県と支援の

主体が次々と変わる中、

肺炎で亡くなられた。

 

相原さんは少なくとも

1年経ってこんな状況に

ならずに済む方法は

幾らでもあったにも

関わらず、中で人が

死んでしまうという

状況は普通に考えれば、

あり得ない訳です。

 

放置されてたというふうに

には見えましたという。

 

 

虐待事件から1年、

この間40人が

死亡退院となりました。

 

病院に改善命令を出した

東京都。

 

東京都 精神科保健医療課

橋本課長によると東京都は、

本人の希望やご家族

意向などを踏まえながら、

他の自治体とも連携して、

本人の状況にあった

医療機関を探すなど、

丁寧に転退院の支援を

行ってまいりました。

 

滝山病院には身体合併症や

重い精神症状の患者さんが

入院されています。

 

身体合併症への対応には

精神障害への社会全体の

理解などをさらに進めていく

必要があると感じております

とのことだった。

 

 

   

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