今回は2025年12月9日放送の
ザ!世界仰天ニュース
実は恐ろしい病「キス病」
を振り返ってみたいと思います。
芸人 あやと(旧姓田中)さんが
かかった病。
2016年、当時高校3年生だった
あやとさんは朝から熱があった。
前日、彼は体育祭で応援団をやるなど、
張り切りまくっていた。
毎日、遅くまで受験勉強。
明日はダンス部の大会。
疲れによる風邪だと思っていたが、
彼の体内では恐ろしいウイルスが
動き出していた。
翌日、たっぷり寝たおかげか
熱は下がっていた。
しかし、症状がぶり返して
食欲もなくなり、食事はゼリーだけ。
その翌日には、熱が下がり、
学校へ行ったが、また熱。
翌日、近所の病院へ行くが、
体温は微熱。
医師は何かのウイルスに
かかったのかもしれないと、
薬をもらう。
病院で解熱剤を処方されたが、
夜になるとまた、熱が上がった。
熱が上がったり、下がったり、
を繰り返す。
実はこれ、体がウイルスと
激しい攻防を繰り広げていた。
そして、命に関わる部分にも、
ウイルスは進行していた。
あやとさんは1週間以上、
熱の上下が続いたので、
治らないと思っていたという。
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体温の上下があまりにも酷く、
別の病院へ。
医師がエコーでおなかをみると、
肝臓が腫れていることから、
キス病と告げられる。
紹介状を書くから、大きな病院で
みてもらったほうがいいという。
キス病の正式名称は伝染性単核球症。
EBウイルスというウイルスが
原因で発症する。
このウイルスが体内に入ると、
リンパ球の1つであるB細胞
という細胞に感染。
これを体が異物と判断し、
攻撃することで発症する。
キス病と呼ばれる理由が
発症するのは思春期を迎えた
大人が多いため。
EBウイルスは成人の9割以上が、
すでに持っている。
そのほとんどは幼少期に
感染したものだが、
幼少期の感染は症状が軽いため、
気づかないことが多い。
また、一度感染すると、体に
免疫ができて、再発することは
ほとんどない。
しかし、大人になって初めて
感染すると、免疫反応が過剰に
働き、発熱・のどの痛み・倦怠感・
全身に発疹が出ることがある。
さらに、EBウイルスの
感染ルートは唾液。
キスで感染することがあるため、
キス病と呼ばれていた。
この病気は主に唾液感染なので、
飲み物の回し飲みや箸の共有でも、
感染する。
高校生にとっては大きな問題がある。
キス病なんて言ったら、騒がれる。
いじられる未来しか見えなくて、
友達には誰にも言えなかったそうだ。
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その後、紹介された病院で
詳しい検査を受けたあやとさんは、
キス病と診断され、即入院。
キス病では肝臓や脾臓が
腫れることがあり、ごく稀に
重い肝炎を引き起こすこともある。
あやとさんの場合、肝臓の損傷を
測る数値が健康な人の約10倍だった。
キス病には特効薬はなく、
自然と良くなるのを待つしかない。
肝機能を改善する薬を投与しながら
10日間入院した後、無事に回復。
彼は日常生活の中で、気づかないうちに
感染した可能性がある。
EBウイルスは血液中の抗体を
調べることで、すでに
感染しているかわかる。
感染したことがない人の
対策はあるのか?
奈良県立医科大学 浅田医師によると、
唾液を介して広がっていく
ウイルスなので、日常生活の中で
感染する可能性がある。
しっかり避けるのはちょっと難しい。
幼児のうちに
自然に感染していた方が安心。
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