今回は9月5日放送の

ビーバップ!ハイヒール

京都の庭園ミステリー

~隠された美しき仕掛け~

の回を振り返って

みたいと思います。

 

多くの外国人が訪れる

世界的観光地、京都。

 

妙心寺の境内にある系列寺院の

桂春院には4つの庭があり、それぞれが

見どころとなっているという。

 

中に入るとまず、心を清めるために

つくられた清浄の庭

 

その先には、質素で性質な世界を

具現化している侘びの庭

 

さらに奥に進むと、心を集中させて

考えをめぐらす瞑想の世界を表現

思惟の庭

 

そして最後は、悟りの境地を

意味する真如の庭で、切り揃え

られた植込みとコケが迷いのない

空間を醸し出しているそうです。

 

禅の教えに基づく庭の数々には、

隠されている仕掛けがあるようです。

思惟の庭では、

庭の中に歩くための

飛び石が続き、

小さな門があった。

 

その先をたどると、

飛び石は2番目の

侘びの庭を通り、

さらに奥に続いている。

 

しかし、その先に何が

あるのかはわからないが、

今回は特別に撮影が許され

入っていくと、古風な建物が。

 

その建物の非公開の室内の中には、

歴史を感じさせる本格的な茶室が。

 

住職の安楽島さんによると

妙心寺というのは修行に厳しい宗派で、

茶道を禁じていた時代があったという。

 

だからこのお茶室があるというのを

分からないような仕組みになっている。

 

これは千利休の隠れ茶室の既白庵で、

ひっそりと存在する事が、詫び寂びの

世界にもつながっている。

 

 

   

Sponsored Links

   

 

 

このように京都の庭園には、

様々な仕掛けが隠されて

いるという。

 

こうした京都の庭の謎を

知り尽くす 庭園デザイナー

烏賀陽百合先生。

 

 

しかけにときめく「京都名庭園」: 京都の庭園デザイナーが案内
烏賀陽 百合
誠文堂新光社
売り上げランキング: 72,313

 

 

烏賀陽先生は、日本庭園には

いろんなメッセージが

隠されていると話す。

 

 

 

妙心寺 塔頭 退蔵院には、

枯山水が2つある。

 

向かい合う2つの枯山水だが、

砂の色が違う。

 

そこに隠された奥深き

メッセージとは、

対立する性質が万物を

成立させる。

 

陰の庭(黒砂)と陽の庭(白砂)で

表現され、物事や人の心の

二面性を伝えている。

 

 

   

Sponsored Links

   

 

 

大徳寺 塔頭 瑞峯院の庭は

謎に満ちている。

 

絶え間なく打ち付ける荒波が

印象的な独座庭

 

一般的な枯山水と比べ、

砂が高く、大胆で迫力ある

デザインになっている。

 

そして、閑眠庭は十字架を

表しているという。

 

 

 

このお寺を作ったのは、

キリシタン大名として

知られている大友宗麟だった。

 

戦国大名だった大友宗麟は、

禅宗に帰依していたが、

後にキリスト教への

関心を強め、洗礼を受けた人物。

 

この庭は、その宗麟の信仰心を

後世に具現化したもの。

 

 

   

Sponsored Links

   

 

 

 

 

正解は、茶室が近くにある。

 

その理由は、手水舎という

大きな手洗い場がもととなって、

お茶時の前に身も心も清めるために

近くに作られるようになった。