今回は、2月27日放送された

カズレーザーと学ぶ。

今の時期だから知りたい

アレルギーの新事実

を振り返っていきたいと

ますので宜しくお願いします。

 

 

 

国民病の新治療法

花粉症が1年で根治可能に・・・

 

花粉症研究・

治療のエキスパート

日本医科大学大学院

日本アレルギー協会理事

大久保公裕教授。

 

大久保先生によると、

花粉症は国民の約4割。

 

アレルギー性鼻炎だと約48%。

 

花粉症になる人とならない人の

差は、生活環境が大きいのと、遺伝。

 

両親がアレルギーだと、

子ども約6割は発症。

 

世界3大アレルギーのひとつ、

日本のスギ花粉症。

 

開発が加速する治療薬や

最新花粉症対策グッズ、

進化する根治治療まで

花粉症に新知識を

カズと学ぶ。

 

 

 

花粉症治療で最強

オマリズマブ

 

オマリズマブという薬剤は

もともと気管支ぜん息や

重症の蕁麻疹に使われていた。

 

花粉症にも2020年から

使用可能に!

 

アレルギーの源 IgEは、

体外からいろんな物質が

入ってくるときに、

嫌だと感じるものに対して

IgEをつくる。

 

IgE抗体にはいろんな種類があり、

それぞれスギ花粉・ダニ・果物など

特定の物質とだけくっつく構造を

持っている。

 

例えば、身体がスギ花粉に

さらされると、誤ってそれを

危ない異物だと判断すると、

スギ花粉専用IgEを作り出す。

 

 

   

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これが、ヒスタミンと呼ばれる

刺激物質をたっぷり含んだ

肥満細胞と結合。

 

ここに再び花粉がくっつくと、

まるで起爆スイッチが入った

爆弾のように破裂。

 

刺激された目や鼻の粘膜が

涙や鼻水を流し、

花粉を体外へ排出しようとする。

 

ところが、オマリズマブは

IgEの根元にくっつくことで、

肥満細胞に付着するのを阻止。

 

もし、花粉とIgEが反応しても

かゆみは鼻水などの症状を防げる。

 

オマリズマブが一般的に

普及していないのは、

アレルギーの危険が

ゼロではないから。

 

オマリズマブは全部、

人間の抗体ではない。

 

人間のものに

人間のものは結合しない。

 

結合したとしたら、

自己免疫疾患

(免疫に異常が生じ、

自身の細胞などに攻撃)。

 

 

マウスの遺伝子が

約3%

 

抗体療法っていったら、

何%かはそういうものは

入っている。

 

一番の問題は、

保険適用なのに価格が高額。

 

75mg 0.5mL 約15,000円

150mg 1mL 約30,000円

 

2週間に1回投与だったり、

4週間に1回の患者も。

 

花粉症の症状を抑える

医薬品もかなり進化。

 

例えば、コンタクトレンズの

中に抗ヒスタミン薬を入れ、

かゆみが止まる。

 

1回つけると約12時間

症状が抑制される。

 

 

   

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ナサリーズという

鼻の中のマスクを

1日3~4回投与すれば、

花粉が入るのを防げる。

 

従来の点鼻薬は液体の

ものが多く、粘膜に刺激を

与えてしまうものが

多かったが、ナサリーズは

ヒドロキシプロピルメチルセルロース

という鼻の粘膜に付着するとゲル化する

粉末を使うことで全く刺激を与えず、

コーティングできる。

 

ドラッグストアで購入でき、

1本3,000円だという。

 

これは、対症療法といって

症状が出るのを抑えているだけなので、

根治療法にならない。

 

花粉症根治を目指す治療法は

2つ考えられている。

 

 

免疫療法

 

舌下免疫療法は

花粉症のアレルゲンが

入った錠剤を舌の下に入れて、

1分間そのままにしてのみ込む。

 

毎日、舌下に入れていくと、

体が吹き飛ばす必要ない、

鼻水で洗い流す必要ない。

 

鼻詰まりで防御しなくていい

という体をごまかすような方法。

 

 

皮下免疫療法は皮膚にスギの

アレルゲンが入った薬品を打つ。

 

すると、体が慣れてくる。

 

舌下なら毎日、皮下なら1か月に

一度の頻度で最低でも3年、

推奨5年という長期に渡り

接種するし続ける必要がある。

 

途中でリタイヤして

しまう人も多い。

 

 

   

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