今回は2025年4月29日放送の
ザ!世界仰天ニュース
食の危険スペシャル!
を振り返ってみたいと思います。
まさか!!
デリバリーで集団食中毒
20代前半の男性が
デリバリーサービスを使って
頼んだある丼ぶり。
それを食べて、
体に異変が起きた。
そして、それは集団食中毒へと
発展してしまった。
2021年4月1日、
新宿区保健所に
腸管出血性大腸菌O157による
食中毒が発生しと連絡が入った。
担当したのは2年目の新人女性で
担当エリアを移動し、着任した
初日だった。
中野区に住む20代前半の男性、
最初に症状が出たのは3月22日。
とんでもない腹痛に襲われ、
下痢の症状・血便が出たそうだ。
O157などの代表される
腸管出血性大腸菌は主に
牛の腸管の中に生息していて、
牛の体にも付着している菌。
その菌がヒトの口から
体内に入ると、ベロ毒素と
よばれる毒性の強い物質を出す。
これにより、大腸をただれさせ、
血便や激しい腹痛を起こす。
一方、ヒトの免疫はその菌を
撃退しようとする。
しかし、その菌は死滅する前に
より多くのベロ毒素を出し、
赤血球や血小板を破壊しながら、
全身をめぐる。
これによって引き起こされるのが、
溶血性尿毒症症候群。
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発症すると脳や腎臓に
異常をきたし、高血圧や
意識障害が起こり、最悪の場合、
死にいたる恐ろしい菌。
体がだるくなる2日前に
男性はデリバリーで注文した
牛ハラミ丼を食べた。
また、男性と同じ日に同じ店舗で
牛ハラミ丼を注文した30代女性も
同じO157の菌が検出。
保健所の立ち入り検査では、主に
施設の衛生管理・食品の取り扱い状況・
従業員の衛生管理などをチェック。
腸管出血性大腸菌は肉の表面に
付着している菌で肉の中には
入り込まない。
熱に弱く、75℃で1分位以上
加熱すれば死滅する。
牛ステーキ・牛の焼肉は、
表面をしっかり焼けば
レアに近い状態で
食べても問題はない。
さらに、同じ日に
同じ店舗で注文した
さいたま市在住の
20代男性からも、
同じO15の菌が検出。
この店舗では、
テンダライズ処理という
肉を柔らかくするための
加工方法をしていた。
一般家庭でも、
フォークを刺したり、
肉をたたくなどして
柔らかくする方法があるが、
そのお店が行っていた方法は、
針のような刃を肉に刺し、
繊維を断ち切る。
針のようなものを刺す加工では、
肉の表面に付着していた細菌が
肉の内部に入り込む。
なので、中心部までしっかり
焼かなければいけなかった。
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実際に提供されていたものは、
牛ハラミ肉の中心部は赤く、
血が滴るような状態だったという。
原因の一つはテンダライズ処理により、
肉の内部まで菌が入り込んだこと。
また、生肉用と加熱用に
トングが分けられていたが、
水が張ってある1つのケースに
保管していて、菌が水を介して
焼き用のトングに付着。
O157が検出された3人は全員、
デリバリー注文。
提供後、すぐに食べる
店内飲食と違い、
デリバリーはそれなりの
時間がたってから口にする。
時間が経過するほど菌が繁殖し、
食中毒リスクは高まる。
当該店舗に7日間の営業停止処分が!
腸管出血性大腸菌には
重い後遺症が出ることもある。
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