今回は9月26日放送の

NHKクローズアップ現代+

92歳の“安楽死宣言” 橋田壽賀子

を振り返っていきたいと思います。

 

 

おしん 渡る世間は鬼ばかり

などの脚本家 橋田壽賀子さんは、

雑誌での告白で衝撃を与えている。

 

私は安楽死で逝きたいと・・・。

 

 

 

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それは、これからは自分で死を選べる

時代にならないと、みんなに迷惑をかけるし

自分も辛い気がするという思いを

感じたのだそうです。

 

日本では事実上、認められていない

安楽死を何故宣言した?

 

 

   

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28年前に夫を亡くし、一人暮らし。

 

今でも新たな脚本を手がけている

橋田壽賀子さんだが、

毎日歳をとる実感

体の衰えを感じているといいます。

 

昨年に転んで顔を怪我した時に、

いつ何があるかわからない。

 

そのまま動けなくなって、

寝たきりになる恐怖。

 

終末医療がどんどん完備されても

それで生かされてどれだけ幸せなのか?

線引きが難しい。

 

年寄りだし、する事はありませんし

天涯孤独死・・・

死なせて下さいって言ったら

あ、良いよ。って言ってくれる

法律があったら安楽死

と思ったそうです。

 

前はもっと仕事が来て、断るのが

楽しみだったのに、なくなって

寂しさもあった。

 

仕事がない→いらない人間

→何のために生きてるの?

生き方や死に方についての

考えがある。

 

 

   

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迷惑をかけたくない

 

日本のとうちかにあった韓国に

1925年に橋田壽賀子さんは

一人っ子で生まれた。

 

25歳で松竹初の

女性シナリオライターになり、

脚本家の道へ!

 

誰にも迷惑をかけずに

生き抜いて来た。

 

そんな橋田さんのエンディングノート

には、葬式の際の希望欄や連絡先

は空白のまま。

 

そこには、最期の時も多くの人の

手を煩わせたくない思いがあり、

ひっそりと亡くなりたい。

 

親の愛情も重たく感じ、

甘えたら困る時代だった為

ずっと一人で生きてきたからこそ

周りに迷惑をかけたくない。

 

 

橋田さんの旦那だった岩崎嘉一さんは

60歳だった時、肺がんになってしまったが

本人には伝えず、大好きだった煙草も

やめさせずに生きる楽しみを

与え続けていたそうです。

 

その、ただ一人の家族を亡くした事が

橋田さんにとって、その後の死生観

大きく影響した。

 

ドラマで描く事が多い家族は

理想で私に出来ない事を

描いているようです。

 

 

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スイスでは刑法の解釈で

利己的な動機によらない

自殺ほう助が可能で、

それをサポートする団体

ディグニタスがある。

 

治る見込みのない病

耐え難い苦痛がある

厳しい要件を満たすと医師が

承認した場合のみサポートが

受けられる。

 

一人の男性は、

人生に疲れたわけではない

病気に疲れたんだ。

 

これからも人生を楽しみたい、

しかしそれが出来ないんだ。

 

苦しみながら逝く姿を

家族に見せたくないと

自殺ほう助を決めた人も居ます。

 

こういった方は増えている傾向に

あるようですが、自殺ほう助を

受けるのは全体の3%。

 

ディグニタスの幹部の

シルバン・ルレイ氏は、

ただ、自殺ほう助を受けたい

のではなく選択肢を探している。

 

どうしたら人生の質の問題を

改善できるのか、その解決策を

見付けられるように別の治療も

あると説明しているようです。

 

 

 

寝たきりになった妻を持つ男性は、

安楽死を認めて欲しいとしている。

 

それは3年前から原因不明の体調不良で

日中の大半を過ごしている妻が、

毎日安楽死 安楽死 安楽死という

言葉が出ない日はないのだといいます。

 

どこか良い病院があって治療できれば

良いと思うが、今の状況では無理かな?

 

もし、そんな制度があれば

妻の気持ちも救われるのでは

ないかと考えている。

 

 

 

脳の難病を抱える当事者の方は、

ディサービスの送迎や掃除の仕事を

しながら、薬のおかげで症状は

緩やかに進行しているという。

 

歩けなくなる不安から車椅子を

購入し、偶然見た橋田さんの

記事をみて自身のブログに

認めて欲しいと思いを綴った。

 

何度も最期の迎え方について

自問自答してきた。

 

その背景には、両親や兄弟

のことで、子どもが安楽死について

考えているなんて思わせることが

親不孝なのでは?と感じている。

 

 

 

また、強く反対する人も居る。

 

安楽死は、あなたの事はもう

面倒見られないと言われている

ではないかと悲しくなると思う人も。

 

 

最期の時までどう行きたいかと

聞かれた橋田さんは、いつか

死ぬんだから今を精一杯生きなきゃ、

死を見つめることは生きること。

 

生きるというのは、今の時間を

捨てない 諦めない=生きる

と語った。