NHKで今年と去年に放送された

昔話法廷」という番組が、人気があるようです。

 

知っていましたか?

これは昔話に登場する登場人物が

もし訴えられたら、有罪なのか無罪なのかを

考える作品になっています。

 

裁判員裁判という制度もはじまりましたし、

参考にしてみてはいかがですか?

 

今回は今年放送された2作品について

振り返ってみたいと思いますので

お付き合い頂ければと思います。

 

 

   

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浦島太郎の乙姫が訴えられたらどんな罪?

【フルカラー】「日本の昔ばなし」 浦島太郎 (eEHON コミックス)

浦島太郎といえば、いじめられていた亀を助けて

竜宮城に行く話しですね。

 

そんな浦島は竜宮城の乙姫と良い仲になり3年暮らし

地上の事が気になり、帰ることを乙姫に告げる。

 

3年も居たんだっけ?

 

それを裏切られたと感じた乙姫は、浦島太郎の

殺害を考え、有害な煙の詰まった

玉手箱をプレゼントする。

 

それを、地上で開けてしまった

浦島は、老化してしまった。

 

乙姫は、刑法代199条、第203条

の殺人未遂罪にあたるのかが

焦点になります。

 

弁護士は、追い詰められた末に罪を犯し、

同情の余地があると執行猶予を求めた。

 

一方、浦島は助けた亀に

お礼がしたいと言われ竜宮城へ行き、

竜宮城の1年は地上では

100年に当たる事や、玉手箱を

開けたら老人になってしまった事を

発言します。

 

すると弁護士が、仲のよかったのに

急に地上に戻ると言ったのは何故?

と問われ、二人の子供が出来て

怖くなって逃げたのだそうだ。

 

幸せだった乙姫の気持ちを

考えていればこんな事には

ならなかったのでは?

 

亀は乙姫が、痛々しいほど落ち込みでいた事

地上に帰る際に自分の過ちに気付き、

後ろから追いかけ玉手箱を開けないように叫んでいた。

 

亀も中身を知っていれば止めていたと主張。

 

だが、それに対し検察官は

そんな危険な玉手箱なら、「開けないで

ではなく「返して」なのでは?

 

乙姫は、一緒に居た3年間楽しく、

子供が出来た事も喜んでくれると

思っていた浦島が、自分の事を

もう愛していないと思い悲しくて

殺意を抱いたんだそうです。

 

検察官は、乙姫の行動は同情の余地がなく未遂でも

浦島は苦痛を受けた。

 

乙姫も、同様に刑務所に入って苦痛を味わうべきである。

 

弁護人は、浦島の行動にショックを受けた。

 

乙姫は、犯行を思いとどまろうとした事に

酌量の余地があるとし、執行猶予を求めた。

 

 

   

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舌きりすずめでスズメが訴えられた罪とは?

舌を切られた仕返しとして、

おばあさんを殺そうとした罪。

 

検察官はスズメがある日、おばあさんが作った洗濯のりを

食べてしまった事に激怒しスズメの舌をはさみで切り、

追い出されしまった。

 

その恨みに思わず、おばあさんの殺害を決意した。

 

スズメは自分を探しにきたおじいさんに、

大小のつづらを差し出し、小さい持って帰らせた。

 

スズメは、小さい方には小判を入れ、

大きいほうのつづらももらいやって来た

おばあさんにもつづらを渡し、

中に入れた大量の毒虫に襲わせ

殺そうとしたスズメは、殺人未遂罪にあたると言う

スズメは、おばあさんにつづらを渡した事は

認めたが中に入れたの は小判だったとし、

弁護人もスズメの無罪を主張した。

 

おばあさんは、スズメにもらった大きいつづらを開けた時、

山のような毒虫が一斉に襲われ、

逃げるのに必死で死ぬかと思った恐怖を主張。

 

それに弁護人が出したのは、

小判を包む紙の帯で発見されたつづらに残されていたもので、

つづらの中は小判が入っていたのでは?

 

また、山のような毒虫に襲いかかられた割に

傷が少ないのは不自然であり、

夜道で蛇をふんづけてかまれたのでは?

 

それを事件にして、おばあさんが、

スズメから治療費を請求させるようにしているという。

 

一方でおじいさんは、スズメを可愛がっていて

スズメは、おばあさんを殺そうとはしていない。

 

私は、大きなつづらの中身を見ており小判だったと発言。

 

検察官の尋問では、おじいさんが

大きなつづらの中身を見たのは、スズメがお土産にと

おじいさんに大小のつづらを差し出した時、

わざわざつづらのフタを開けて中身を確認したのか?と問うと、

おじいさんは大きいつづらだけフタが少しだけ開いていたという。

 

おじいさんは腰が悪く小判の入った

大きいつづらではない、小さいつづらを選んだ。

 

スズメは、おじいさんの腰の具合を知っていて帰る時、

おばあさんにもよろしくと言っていた。

 

家に戻ったおじいさんが、おばあさんに、大きいつづらもあって、

その中身も伝えました。

 

それを聞いたおばあさんは、すぐにスズメのもとへ向かいました。

 

検察官は、おじいさんは完璧におばあさんを

招き入れるようにし、つづらの中身もわざと見せ、

帰った後に入れ替えたのであって

スズメに利用されているだけだと指摘されます。

 

スズメは、おばあさんが来ることは知らず、

いきなり大きいつづらをよこせ!

というので渡したが中身はもちろん小判であり、

入れかえてなんかいない。

 

自分の舌を切ったおばあさんに

小判を渡したのは、おばあさんのことが

怖かったからだと言います。

 

一方でスズメにとって、おじいさんは、

自分の命を救ってくれた人。

 

スズメは、つづらに毒虫を入れたとして、

おばあさんがそれを家で開けたら

大好きなおじいさんも被害にあってしまうので

絶対にしませんと言い切ります。

 

検察官は、ポスターをスズメの前に差し出し、

ポスターにうつったスズメ本人を見せる。

 

スズメは、歌手として活躍するはずだったのを、

舌を切られたことで歌をうまく歌えなくなってしまった。

 

夢をたたれたスズメは、おばあさんを

殺害したいほど恨んでいた?

 

検察官は、スズメには殺意があり、

計画的に犯行だった。

 

弁護人は、山のような毒虫の襲われたはずの

おばあさんの傷の少なさと、つづらから小判を包む紙の帯が

見つかったことを挙げ、中身が小判であると、無罪を訴えた。

 

 

   

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まとめ

面白いですね、奥が深い。

 

こんな話だったっけなんて思っちゃいますね。

 

 

2017年も、ヘンゼルとグレーテル

さるかに合戦の放送決定!

 

2017年8月14日(月)午前9時30分~9時45分 Eテレ

2017年8月15日(火)午前9時30分~9時45分 Eテレ

をお楽しみに