今回は11月11日放送の

ポツンと一軒家

を振り返ってみます。

 

 

衛星写真を拡大すると見えてくる、

山奥にポツンと建つ一軒家に

スポットを当てる番組で今回は

群馬県にある広大な敷地の

青い屋根のポツンと一軒家

 

情報を得るため地元住民に

聞き取りを行っていると、

庭で作業している住人発見。

 

話を聞いてみると、温泉施設の

先に一軒家があるというが、

住んでいる人がいない!?

 

だが、話には続きがあり

時々は帰って来るんだろうけど、

毎日生活している訳ではないという

事で行ってみることに!

 

温泉施設を越えて進むと、

ポツンと一軒家に到着。

 

ゲートらしきものが

開いているので入ってみると

2階建ての大きな一軒家があった。

 

ナンバープレートのない車は

あるが人の姿はないので、

山を降りていくと道路に鹿が!

 

温泉施設の芹の湯で聞き込みをすると、

そのお家は、両親がいたんだけど、

お父さんが亡くなって、息子さんが

お母さんを高崎の方に連れて行ったという。

 

長男の人はよく来て実家を管理し、

サトウさんのお家だという事がわかる。

 

温泉施設の人が連絡を取ってくれて、

明日、サトウさんが山の上に

くる予定ということで伺う事に。

 

 

芹の湯神経痛疲労回復

効果がある天然温泉。

 

源泉掛け流しで、料金は

中学生以上が500円

子供が300円

 

外には、お客さんが置いて行った

カモを放し飼いにされていた。

 

 

   

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翌日、一軒家に向かうと

昨日にはなかった車が!

 

そして、家の向こうから何かを

叩く音が聞こえてきたので、

音が聞こえる方に歩いて行く。

 

そこでは一人の男性がおり、

今、雪で倒れていた煙突を

直しているという。

 

ここは昔、長野県へ行く街道で、

長野県に行く人はみんなここを

通っていたという。

 

それで、馬がこの山を越すので

「馬渡」っていう名前がついて

いるのだそうだ。

 

そんな話をしていると

奥の方からもう一人の男性が登場。

 

どうやら今まで話をしてくれた方が、

叔父さんで、後から来た男性は

(家主)にあたる方だった。

 

一軒家の主である、佐藤文昭さん74歳は、

週に1、2回この山の奥の実家で、

家の補修や自身が植えた杉の木の手入れを

行うために訪れて、現在は麓の集落に

暮らしているそうだ。

 

叔父さんも、家の補修のお手伝いに

来てくれているとのこと。

 

 

   

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佐藤さんは中国で生まれで、

お父さんは9年前に亡くなられた。

 

お父さんは兵隊で隊長をしていて、

佐藤さんは3歳まで中国にいた。

 

捕虜となり捕まっていたお父さんは、

終戦になってもすぐに帰っては来れず、

家族の前では戦争の話を一切しなかった。

 

日中戦争で中国へ出兵し、

現地で兵士を訓練する指導官だった

お父さんは終戦後、親子3人で

故郷の群馬県へ戻ってきたが

家がなくなっていていた。

 

親戚が栽培していたこんにゃく畑

一面に広がっていたため、畑にあった

休憩小屋を住居として使用し、

農業で生計をたてたという。

 

その後、弟妹が4人生まれ、家が

窮屈になったため、お父さんは

新しく広い家を建てようと決意するが、

当時は車道がなく、木材の運搬は不可能。

 

周囲の木を自分で切って木材にした。

 

引き揚げから20年、

念願の家が完成。

 

あれから50年、弟妹は家を出て

9年前にお父さんが亡くなり、

お母さんは山を降りる。

 

誰も住まない実家は

佐藤さんが守っていた。

 

家の中は、お母さんが暮らしていた

当時のまま整理されている。

 

家が完成した年に佐藤さんは

家を出て働き、弟妹たちも学校を

卒業した後に家を出る。

 

山の上では長年、両親が2人だけで

生活するも、お父さんが亡くなられる。

 

お母さんは、ここから出るのが嫌だ

と一人残ったが、冬になると雪で

この場所には来れないので、

無理矢理山を下ろさせた。

 

お母さんは現在、四男が経営する

介護施設に入り、皆で

お世話しているという。

 

 

   

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佐藤家が住み始めるずっと昔の

江戸時代、長野と群馬を結ぶ街道

の峠道で代々伝わる伝説があるらしい。

 

言い伝えによると、落ち延びた

お姫様が住み着き、峠の茶屋を

開いたのが佐藤家のある場所なんだとか。