今回は、5月28日放送された
カズレーザーと学ぶ。
歯と口臭の新知識
を振り返っていきたいと
ますので宜しくお願いします。
おじさんより
若い女性の方が口が臭い!?
人生で3度訪れる口臭危機
福岡歯科大学 口腔保健学講座
日本口臭学会 理事 教授
谷口奈央先生によると、日本人の
性別・年齢別で実施した
口臭に関する調査で
衝撃の結果が出たという。
口臭測定値が基準値以上の割合
男性 若年層(20~39歳) 7.4
男性 中高年層(40~69歳) 9.3
女性 若年層(20~39歳) 11.5
女性 中高年層(40~69歳) 24.1
ブレス・ハザードプロジェクト 口臭白書2019
全体として男性より女性の方が、
口臭のある人が多く、
中年男性よりも若い女性の方が
口が臭いという結果が出た。
どうして女性の方が口臭が臭いか、
それは女性の方が口臭の原因となる
歯周病にかかりやすいから。
歯周病患者の割合は
圧倒的に女性の方が多い。
一般的な口臭の原因というのは、
硫化水素といって卵が腐った
ような臭いが、舌苔から
出てくるのが原因。
ところが、歯周病になると
今度はもっと有毒な
メチルメルカプタンが
出てくる。
メチルメルカプタンは
野菜や魚が腐ったような
生ゴミのニオイだと
言われている。
歯周病による口臭は、
一般的な口臭の10~20倍!
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一般的に歯周病といえば
P.g.菌・T.d.菌・T.f.菌という
3種が主な原因とされているが、
それらとは別に歯茎の中で
女性ホルモンをエサに増殖する
P.i.菌がいて、女性に歯周病が
多い要因になっている。
この女性ホルモンの影響で、
女性の人生では口臭が
ひどくなる時期、
口臭危機(クライシス)が
3回訪れる。
口臭危機(クライシス)
① 思春期
思春期を迎えると、
女性ホルモンが急増。
そして、それをエサとする
P.i.菌が歯茎の中で大増殖!
歯茎の腫れや出血を伴う
思春期性歯周炎に
悩む女子が急増する。
歯周病菌のエサになる
女性ホルモン エストロゲンは、
月経後に増加していくので
それに伴って、P.i.菌も
増加していく。
エストロゲンが減少する
時期になると、今度は
プロゲステロンという
別の女性ホルモンが増加。
プロゲステロンは歯茎の
毛細血管を広げる働きがあり、
歯茎に炎症があると炎症を
広げてしまう。
ですから、女性は思春期以降、
毎月 この女性ホルモンの
ダブルパンチによって、
歯周病になるリスクが高くなる。
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口臭危機(クライシス)
② 妊娠 出産期
妊娠をすると、女性ホルモンの
分泌量が増加するが、
人によっては平常時の140倍もの
量が分泌される。
妊婦さんが歯周病に
かかっていると、
早産の危険が
非常に高くなる。
歯周病になると、
炎症を抑えようと口内で
プロスタグランジンという
物質が分泌される。
これは、出産時に陣痛を促す
陣痛促進剤の成分。
妊婦さんが歯周病を
患っていると、
歯茎から出た
プロスタグランジンが
血流にのって全身を巡り、
お腹の赤ちゃんが
育っていないのに
出産の合図を出してしまう。
妊婦向けの無料の歯周病検診を
行う自治体も多い。
妊婦でもできるオーラルケアは、
口の中に物を入れると、誘発
してしまうので、小さめの
ヘッドの歯ブラシを使用するとか、
発泡成分の入っていない
歯磨き粉もおすすめ。
口臭危機(クライシス)
③ 更年期
一般的に女性は40代から
女性ホルモンの量が低下
しはじめていく。
エストロゲンが減少すると、
唾液の分泌量も減って、
お口の中が乾いてしまう
ことによって、口臭が
出やすくなってしまう。
歯と歯の間は汚れが
落ちないところで、
歯ブラシだと、
6割程しか落とせない。
デンタルフロスを使ったり、
歯間ブラシを使うと、
8~9割汚れを落とせる。
すすぎは、
ペットボトルの蓋
2~3杯。
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