今回は6月29日放送の

ETV特集 

死亡退院

さらなる闇

を振り返ってみます。

 

 

前文

 

 

男性が滝山病院に

入院する前に通っていた

病院からの紹介状には

これ以上、薬を増やすと

過鎮静になる可能性が

ありますとあった。

 

向精神薬の過剰投与に

よって、身体や精神の

機能が大きく低下した

状態の過鎮静。

 

しかし、薬は増やされ続け、

6月末には入院前の倍以上の

処方に。

 

複数の医師にカルテを

分析してもらうと、

過鎮静が発端で

寝たきり状態に。

 

血流障害を生じ、肺炎から

衰弱して、死に至った

可能性が高い見解だった。

 

 

去年12月、滝山病院の

第三者委員会による

半年に及ぶ調査の

報告会が開かれた。

 

92ページの調査報告書には

虐待の詳細とともに、その

原因の一端は医療体制の怠慢と

無責任にあると指摘しています。

 

さらに、病院職員への

アンケート調査からは、

「非常勤職員の多さ」や

「衛生面」、そして

「過剰医療」など、

「医療体制の問題」を

指摘する声が多くあった。

 

事件後、番組の元には

滝山病院で受けた医療に

不信感を抱く家族から

次々と声が寄せられたそう。

 

家族の協力を得て入手した

12人のカルテの分析を

進めると、病院の衛生環境を

めぐる実態が浮かび上がってきた。

 

 

   

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70代男性は腰に大きな褥瘡が

出来ていました。

 

皮膚が壊死し、内部の組織が

むき出しになっていた。

 

病院スタッフは、あそこでは

常勤が少ないですし、基本

バイトの人ばかりなので、

みんな責任感がないというか、

ケアはだいぶいい加減な状況に

なるので、適切に体位変換が

されてなかったりで、かなり

褥瘡は急速に悪化したりして、

どんどん悪くなってしまって

いくという。

 

 

が滝山病院で入院していた

女性は、こんな酷い褥瘡が

あるなんて1回も聞いたこと

なかったという。

 

院長先生から話を伺った時には

医療として必要な行為を

されているんだろうと思って

いましたので、宜しく

お願いしますとは言ったが、

こういう事されるんじゃ

本人がかわいそうすぎますよ

という。

 

7人の患者に褥瘡の記録があった。

 

日本褥瘡学会の元理事長

大浦さんによると、褥瘡があると

記されていた7人のうち6人が

最重度のステージ4.

 

そのうちの一人は

重度の褥瘡ができたあと、

検査で細菌感染が

確認されている。

 

その後、敗血症になり、

2か月後に多臓器不全の

ため亡くなりました。

 

大浦さんの分析では、

7人中4人のケースで

褥瘡と死亡の直接的な

因果関係がカルテから

認められるという結論。

 

普通では考えられないような

ことが行われている病院だと

いうことはあると言えると

思いますとのこと。

 

 

   

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滝山病院の職員アンケートで

指摘されていた医療を

めぐる問題。

 

第三者委員会は

「その適切性については

科学的知見を要するため、

判断は行っていない」

としている。

 

 

滝山病院 第三者委員会

委員長 伊井弁護士によると、

我々が東京都から病院に

対して課されたのは、

そういう虐待行為が

あったと、虐待行為について

二度と起こらないような

検証をして再発防止を

とれという部分であって、

その範囲でらも

受けていますから、

どういうことが現場で

あったのかということは

調査したわけですが、

どういう医療行為が行われていて、

それが適切かどうかって

話になると、我々の判断が

できることではなくて、

医療的医学的な知識が

いりますし、この第三者委員会で

やれることではなかったと

思いますとのこと。

 

 

   

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