今回は2025年3月11日放送の

ザ!世界仰天ニュース

食の危険

を振り返ってみたいと思います。

 

 

 

アレに咬まれて

食生活が激変

 

5年ほど前の夏、鹿児島県で

家族が庭で焼き肉をしていた。

 

楽しく食べていた十代の

腕にダニがついていることに

気付いたが、これが初めて

ではなかった。

 

可愛がっていた猫は

家と外の出入りが自由。

 

そんな猫と寝る時も一緒で

マダニに咬まれたことがあった。

 

この日もダニに咬まれ、

これが彼女の食生活を

大きく変えてしまう。

 

マダニに咬まれて2日後、

この日も焼肉。

 

焼き肉を食べて約5時間後、

彼女に激しい腹痛が。

 

下痢や嘔吐の症状はなかった。

 

すると、のどを絞めつけられる

ような感覚に襲われる。

 

意識が朦朧として、

首や腕には蕁麻疹が。

 

すぐに病院へ救急搬送され、

発症から1時間。

 

この頃の症状は蕁麻疹だけ。

 

 

重篤なアレルギー反応である

アナフィラキシー。

 

全身に急激に症状が現れ、

血圧低下や意識障害を

引き起こして、

死に至ることもある。

 

 

彼女は点滴とアレルギー検査

のための採血処置を受ける。

 

これまでにこういった

アレルギーになったことはなく、

症状が出る直前に食べたものは、

牛肉・鶏肉・豚肉・野菜。

 

それは夜8時頃で、症状が

出たのは夜中の1時頃だった。

 

 

   

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この日はアレルギー薬として

用いられる抗ヒスタミン薬が

投与され、帰宅した。

 

 

彼女のアレルギー検査の結果、

牛肉と豚肉に陽性反応あり。

 

医師彼女がこれまでに

肉を食べても症状が

出ることはなかったことから、

今回は牛肉と豚肉は関係が

ないのかもしれないと判断。

 

 

そもそも、食べ物の

アレルギー反応とは本来、

体に害のない食べ物を体が

異物と勘違いして、

免疫機能が過剰に反応。

 

通常、食物アレルギーは

食べてから遅くても

2時間ほどで発症。

※即時型の場合

 

5時間後で発症した彼女

発症時間が遅くて肉が

原因だと考えにくかった。

 

 

アレルギー専門の先生のいる

病院に行ってみることに。

 

彼女を担当したのは

アレルギーの専門医

吉川英樹医師で食べてから

5時間経っているだけでは

原因ははっきりしない。

 

専門医も肉アレルギーによる

症状だとは考えにくいと言った。

 

 

しかし、吉川医師はふと、

仰天ニュースのアレルギーの

OAのことを思い出した。

 

彼女のような事例を扱った回で、

もう一度彼女の診察をした。

 

再度 アレルギー検査を行い、

アレルギーの原因が判明。

 

 

   

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それは、マダニに

咬まれたことが原因で、

肉アレルギーになった。

 

α-gal症候群。

 

マダニに咬まれると、

マダニの唾液に含まれる

α-galという成分が

体内に入り込む。

 

このα-galを異物と判断し、

体内では免疫細胞が

抗体を作り、攻撃を

するようになる。

 

一方で、このα-galは

牛や豚などの人以外の

多くの哺乳類に含まれている。

 

そのために本来、体に害のない

牛肉や豚肉のα-galに対して抗体が

攻撃してしまい、アレルギー症状を

引き起こしてしまうことがある。

 

このα-galは他のタンパク質と

比べると小さいため、体が

アレルギーだと感知するまでに

時間がかかると考えられてる。

 

α-gal症候群は食べてから症状が

出るまでに3時間以上かかる

ケースが多く、このアレルギーは

血液型によって発症リスクが違う。

 

B型とAB型はα-gal症候群を

発症しにくい。

 

このアレルギーで

注意しなくてはいけないことは、

なるべくダニに近づかない生活。

 

猫とも離れた生活が必要。

 

また、ダニに咬まれると

激しいアレルギー症状が

出る危険がある。

 

彼女は猫を避ける生活を

約2年間した後に

牛肉がまた食べることが

できるようになった。

 

 

   

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