今回は2025年5月6日放送の
ザ!世界仰天ニュース
身近な危険スペシャル!
を振り返ってみたいと思います。
映画番宣のため、今話題の
永野さんが出演してたもんですから、
Xでザワザワしてましたね。
台所用品で
まさかの命の危機
2015年11月、
大分県に暮らす女性は夫と
子供2人の4人家族。
二女の誕生日を機に
カニンヘンダックスフントを
迎え入れた。
夫は出張中で愛犬に食事を与え、
娘2人と祖母の家に夕食だけを
食べに行くはずが、泊ることに。
翌朝、家のドアを開けると、
家の中が煙だらけ。
愛犬は幸い、元気だった。
実は、向こうでご飯を
食べるなら腐らないようにと、
昨日のおでんを温めた。
それを忘れて、
出かけてしまっていた。
おでんの具は
炭のように真っ黒だった。
数日後、愛犬は
亡くなってしまう。
その原因は、
あの煙を吸ったから。
この煙は人間にとっても、
危険なもの。
約10年ほど前、関東の
とあるお宅で女性が
なめこ汁を飲もうと
鍋を火にかけたが、
爆睡して眠ってしまった。
みそ汁はどんどん蒸発し、
部屋は煙だらけに。
すると、女性の身に異変が。
Sponsored Links
止まらない咳、
呼吸ができない。
そこへ、夫がやってきて、
窓を開けるなど対応し、
妻の様子がおかしいと、
病院へ緊急搬送。
女性は10年前に喘息がある。
火災が原因で呼吸困難がある場合、
まずは気道に熱傷がないかを確認。
そして、X線やCTの撮影、
血液検査などを行う。
喘息の発作の影響も考慮して、
抗生剤とステロイドによる
治療を行った。
しかし、酸素濃度は低いままで、
状態の改善は見られなかった。
X線画像を見た医師は影が
あることから、急性の
間質性肺炎を疑う。
肺の中では気管支が
枝分かれしていて、
その末端の袋状のものを
肺胞と呼ぶ。
その肺胞の外側を間質と呼び、
間質性肺炎はその肺の間質に
炎症が起こり、線維化し、
硬くなったりすることで、
呼吸困難や低酸素血症を
引き起こす。
細菌や喫煙・薬など、
原因は様々あり、
治療法も異なるため、
なるべく早く原因を
知ることが重要。
詳しい検査をするため、
入院することになった女性は
朝になると、精密検査を開始。
麻酔をした状態で、肺の中に
カメラを入れ、肺の状態を
直接見る気管支鏡検査が
行われたが、目視では異常なし。
そこで、肺に水を入れて、
それを回収して細胞成分を
確認する気管支肺胞洗浄
という検査をする。
その結果、細菌などは
検出されなかったが、
好中球の上昇がみられた。
Sponsored Links
好中球とは白血球の一種で、
細菌などの感染に対する
防御を担う重要な免疫細胞。
この細胞の割合が高いと、
強い炎症が起こっている。
肺の炎症がこのまま続けば、
肺の線維化が加速し、
急速に呼吸不全が進行する
可能性がある。
それを防ぐために、肺の炎症を
抑えるステロイド薬を投与。
数日後、喋れるようになり、
当日の状況を聞いた。
女性はフッ素樹脂加工鍋を
使用していた。
肺の中の肺胞と呼ばれる
袋状の空間は、そこで酸素を
体内に取り込み、二酸化炭素を
外に出しているが、
このフッ素樹脂を吸い込むと、
その交換が上手くいかなくなり、
呼吸困難になる。
さらに、フッ素樹脂が肺胞の
細胞を傷つけて強い炎症が
起こると、肺炎になるとされている。
フッ素樹脂加工された鍋や
フライパンなどで煮物・炒め物
などを調理する際の温度は、
約150~200℃程。
普通に使用する分には
問題はないが、誤って
空焚きなどで260℃以上に
なると、熱分解して
フッ素樹脂加工がはがれてしまう。
360℃を超えると、
毒性をもった煙を発生させる。
これを吸引すると、
呼吸困難や急性の肺障害に陥る。
Sponsored Links