今回は3月28日放送の
日本全国大捜索‼
ポツンと一軒家
を振り返ってみます。
衛星写真を拡大すると見えてくる、
山奥にポツンと建つ一軒家に
スポットを当てる番組。
キートン山田さんの
ナレーションが最終日！
整備された広大な田畑
衛星写真で見つけた和歌山県
奈良県に近い方の
ポツンと一軒家を目指し
最寄りの集落から捜索を開始。
最寄りの集落に到着すると、
道路脇の草むらにしゃがみ込んでいる
方に話を聞く。
自分は詳しいことがわからないからと、
区長さんの家に案内してくれるという
優しいお父さんだった。
区長さんに衛星写真をみてもらうと、
そこに住んでいるのはイマシヒラクさん
という80歳位の方で、奥さんと２人で
暮しているということがわかった。
ところが、土砂崩れで
封鎖されてしまったまま。
道路の復旧には３年以上要するそうで、
現在 夫婦は麓の長男宅で同居されている。
捜索断念…
区長さんによると、もう一軒別に
ポツンと一軒家があるという。
イマシさんの家から約2kmほど
離れた山奥にあった。
区長さんが紹介してくれた
ポツンと一軒家にはクボ ヒロシゲさんが、
夫婦で住んでいるという。
区長さんが案内してくれるというので、
ついて行くことになった捜索隊。
ポツンと一軒家に到着。
区長さんは事前にクボさん家に
連絡をしてくれていた。
優しい笑顔で迎えてくれたのは、
ポツンと一軒家のあるじ
クボシゲヒロさん78歳。
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今から100年以上前に
シゲヒロさんの亡祖父が
1500坪の山を800円で
購入し、開拓。
クボ家の5人兄弟の三男として生まれた
シゲヒロさんは、中学を卒業すると
大阪で大工修業へ！
その修業時代に実家の乾物屋を
手伝っていた現在の奥さんと出会い、
昭和41年にシゲヒロさんは23歳で結婚。
子宝にも恵まれる、
その後独立して、奈良県で工務店設立。
15年前には、和歌山の山奥の実家を
建て直したが、奈良の仕事と噛み合いが
取れず、時間がかかってしまった。
25年前に父親が亡くなり、山奥の
ポツンと一軒家に取り残された母親を
世話するために、夫婦で実家に戻り、
母親と同居を。
高齢の母のため実家を建て替えようとするが、
工事開始1年後に亡くなってしまったという。
10年かけて家が完成し、
5年前に夫婦で移住。
玄関を入ってすぐの部屋は、
天井から床までぬくもりがある
無垢の床板で覆われた10畳の居間。
天井に使用されている
板は幅や樹種が違う。
これらの木材はほとんど
付き合いのある材木屋さんや
建築会社に格安・無償で
譲ってもらったもの。
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今もまだ、家造りが進行中！
段々畑の間に建つ
異様に奥行きの長い
平屋の建物は元鶏舎だった。
今は建築用の資材や機械などを置いて、
自宅を建てるための作業場に
使っているという。
一切病気をしなかったシゲヒロさん、
4年前に胃がんと診断され、
胃の3分の2を摘出。
これを機に大工の仕事は
現役を引退しているが、
手伝いに呼ばれると
駆けつけるのだそうだ。
昭和30年頃、ヒロシゲさんの父が
雑木林を伐採し、杉や檜を植林。
すると、土壌の保水力が下がり、
棚田の水が枯れてしまった。
以来、稲作が出来ず、
雑草だった棚田を20年前に
夫婦で段々畑にしたそうだ。
先祖の切り拓いた土地を
荒らさないように、
雑草だらけだった田んぼを
開墾し直し、畑の世話をしている。
畑には、実がなるのに
10年かかるという珍しい
ポポーも育てている。
北米原産の果物で、
日本に伝わったのは明治時代。
当初は庭木として普及したが、
現在は激減。
歳を取ったら夫婦2人で1人前と
笑うクボさん夫婦。
ポツンと一軒家はまだ未完成だが、
これからも夫婦2人で家造りを
続けながら暮らしていく。
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