今回は9月9日放送の
世界の何だコレ!ミステリー
忠犬ハチ公“感動物語”に
隠された壮絶秘話
を振り返っていきたいと思います。
今、渋谷で注目されている話題。
100年に1度といわれる
大規模再開発にともなう、
日本一有名な待ち合わせ場所として
知られるハチ公像の移転計画。
その行き先が心配されているという。
なぜ、ハチ公像があの場所に
あるのかというと、亡き主人を
改札口で待ち続けたという
感動の実話があったから。
しかし、当時の関係者
約200人に取材し、
ハチの生涯を調べてきた
白根記念渋谷区郷土博物館・
文学館 松井圭太学芸員は、
ハチ公が渋谷で主人を待ち続けたのは、
主人が亡くなってから2年後のことで、
ハチには世間的にはあまり知られていない
過去が隠されているという。
1924年、東京・渋谷に
秋田県大館市から送られてきた
生後 約2ヵ月ほどの秋田犬を
上野英三郎さんがもらい受けた。
上野さんは東京帝国大学
(現東大)教授の農学博士で、
門下生からも住民からも
慕われていた。
秋田犬の子犬が欲しいという
たっての願いで出会った。
子どもの居なかった
上野夫妻にとって、
ハチは我が子同然。
そんなハチは
もらい受けた当初、
体はとても弱くて
徹夜で看病する事もあった。
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そして、半年が過ぎた頃
上野博士の通勤の送り迎えを
するようになっていたそうだ。
駒場にある大学の正門前や、
渋谷駅の改札まで見送っていた。
上野博士の自宅があったのは、
現在の東急百貨店 本店がある辺りで、
渋谷駅なら徒歩5分程度、
大学までなら約15分程度の距離。
お見送りが終わると自宅へ戻り、
夕方になると見送った場所で
上野博士の帰りを出迎え、
本当の親子のように
いつも一緒に過ごしていた。
ところが、1925年5月21日に
上野博士は帰らぬ人に。
上野博士とハチが
一緒に過ごせたのは、
約1年4ヵ月。
実際にハチが主人を渋谷駅で
待つようになったのは、
約2年後のこと。
上野博士の死後、
ハチが唯一 頼れたのが
上野博士の妻の八重子さん。
しかし、上野博士と八重子さんは
双方の親の許しが中々もらえず、
籍を入れない内縁の関係。
博士の死後は、その家を
出て行かなくてはならなかった。
知人の家に居候する事になる
八重子さんはハチを他の知人に
預かってもらうことにする。
そこでのハチの生活は、
1日中 綱で繋がれていて、
散歩にもあまり行けなかった。
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松井学芸員によると、
ハチ公は秋田犬なので
非常に大きくて
食べ物もたくさん食べる。
お金もかかるし、
世話もしなくてはならないので
厄介者扱いされていた。
そんな中、綱を解いてもらった日に
女性のお客さんを八重子さんと勘違いし、
ハチを置いてもらえなくなった。
そこでハチは親戚に
預かってもらうが、
再び 繋がれた生活に。
たまに散歩に出るが、
大型犬なのでいろんな悪口を
言われたり、叩かれたり、
して厄介者になってしまう。
もう行く所がない
ハチと八重子さんの窮地を
救ったのは、上野博士の教え子。
お世話になった上野博士の妻の
ためにと、多くの教え子達が
協力して、世田谷に新居を
用意してくれた。
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