今回は2025年7月30日放送の
世界の何だコレ!?
ミステリーを
振り返ってみます。
嘘みたいな人生を歩む
一人の男性の物語
2003年 六本木ヒルズ開業し、
大阪では阪神タイガースが
18年ぶりにリーグ優勝。
茨城県つくば市では、
自動販売機を壊し、
現金を盗もうとする
男が即御用!
そこで、男性が13歳で1人
山に入り、43年もの間
一人で生きてきたという。
1959年 夏の終わりの群馬県。
当時 13歳の加村一馬さん
(8人兄弟の4男)は
家出をした。
家から持って来たものは、
醤油・塩・マッチ・学生鞄
一杯に詰め込んだ干し芋。
そして、鉈やナイフに
スコップ。
二度と戻らないという
決意があった。
その訳は、小さい時に親に
竹の棒でたたかれたり、
食べ物もくれない。
これ以上いたら殺されると
思ったから。
兄弟の中で一人だけ虐待された。
とにかく、家にはいたくない!
家出から2日目、家族で飼っていた
愛犬 シロがどうやら、ロープを
噛み切って、ニオイを頼りに
追いかけてきたようだった。
一馬さんはシロと一緒に
北へと歩き続けた。
誰かに見つかれば、
家に帰されてしまう。
誰にも見つからない
寝床を探した。
5日間ほど歩き続けて
見つけたのは、山の
奥深くにあった洞窟。
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その洞窟は臭くもなく、
比較的 環境がよかった。
枯葉を敷き詰め、
寝心地の良さを確認。
試行錯誤を繰り返し、
良く眠れるサバイバルベットを
つくりあげた。
そして、生きていく上での
学びもあったという。
それは、洞窟だから水気があり、
火を燃やすと、暖かくなる。
食事は家から持ってきた
干し芋を食べるのは、1日1本。
ひと月も過ぎると、
干し芋は1本に。
山に山菜はいくらでもあったが、
お腹には溜まらない。
3日間 探し続け、見つけた
カタツムリを直火で焼くと、
貝を食べているような味で
うまかった。
カマキリでも、トカゲでも、
何でも食べた。
シロが捕まえてきた
ウサギはうまかったそうだ。
風邪をひいた時は、
自分で何とかするしかないが、
シロも助けてくれた。
家出から約3年、
シロが亡くなった。
お墓をつくって、花を挿す。
本当に1人ぼっちになった。
それを機に洞窟から離れた。
1960年代 一馬さんはまだ、
山の中にいた。
ただ、体は大人になっていた。
身にまとっていたのは、
獣の毛皮。
イノシシなどを自力で捕獲し、
食料にしていた。
家出から5回目の冬が訪れた頃、
初めて人(夫婦)と遭遇した。
人に合わぬように山中を
転々としているうちに、
新潟県にやって来ていた。
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腹は減っていないかと、
おにぎりをもらった
一馬さんにとって、
おにぎりは1回も
食べたことがなかった。
初めて人に優しくしてもらい、
夫婦の家に泊るようになった。
ずっと、ここに居てもいいと
言われたが、近所の人が
変なのがいると、みんな見に来て
迷惑がかかると、逃げ出した。
新潟県から福島県に進んだ。
ある日、山菜やきのこを
買う人がいる事を知り、
売り出した。
とある男性に
この花を知らないかと
声をかけられた一馬さん。
その花は、シロのお墓に
植えたものだった。
その花を一株1万5000円で売れた。
その翌日、違う男性に
俺なら3倍出すよと言われ、
一馬さんの人生が大きく
変わり始めた。
1968年、初めてお金を使い、
おつりいっぱいくれるから、
これはいいやと思った。
そしたら、どんどんお金が
膨れちゃった。
山菜の次は、釣った魚を
売るようになっていた。
山菜で稼いだお金で釣竿を購入。
一日中、釣りをしているだけで、
どの時間帯に・どんな天気の時に・
どんな魚が釣れるのかを洞窟時代から
培った自然から学ぶという能力は、
卓越した釣りの腕を育てた。
2003年、数日間の大雨で川が濁り、
魚がいなくなってしまった。
山にいた頃は三日くらい
食べないこともあったし、
一週間食べずにいたこともある。
だが、ここに来てからは毎日、
腹が減れば食べている。
全財産も少なくなり、
自販機を壊して、43年間の
サバイバル生活が終了した。
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