今回は、毎年夏に恒例?になりつつある

NHKの番組 昔話法廷

 

結構人気のようで、出演者も

豪華っぽくなったような気がしますが

気のせいでしょうか?

 

振り返りのため、ネタばれも

ありますのでご注意ください。

 

本日は8月15日放送の

さるかに合戦でした。

 

芥川龍之介さんの小説、

猿蟹合戦では、蟹が敵を討った後に

逮捕され死刑になっていますが、

こちらではどんな感じになっているのか

振り返っていきたいと思います。

 

 

   

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今回は被告人であるが、

柿をぶつけてカニを殺した

罪にとわれている内容。

 

カニの親子が柿を取れずに困っていると、

当時20歳だったが、取ってあげようと

伝えた上で、気に登り熟れた柿を

食べつくしてしまう。

 

その事に激怒した母ガニ

が逆上して、まだ青くてかたい柿を

何度も投げつけた結果、直撃を受けた

母ガニ幼い娘二人の体が砕かれて

死亡してしまい、は8年間逃亡した。

 

この事が、刑法199条殺人罪にあたり、

残虐な判決は死刑に相当としている。

 

弁護士は犯行に至るまでの境遇には

同情する余地があり、十分に反省し

更正しているという。

 

死刑にするか死刑にしないかの判断が

求められる。

 

 

 

証人尋問

 

殺されたカニの長男が登場。

 

当時8歳だったカニの長男は、

何もしていない親子には、

死ね!死ねと、すごい形相で

青柿をぶつけられているのを見て

怖くて動くことが出来なかったという。

 

母ガニはとても優しい人で、

父ガニが亡くなった後も笑顔で

育ててくれて、その柿も自分達に

食べさせようと一生懸命だった。

 

 

それから8年後に長男は、

の居場所を突き止めて、

 牛のフンを伴って

敵を取ろうとした。

 

あの時、見殺しにしてしまった

自分を責め続けて、償うためには

を殺すしかないと思ったが、

猿の身柄を警察に引き渡した。

 

殺しきれなかった不甲斐ない

自分に代わって法律が

死刑を与えてくれると

長男は信じていた。

 

 

   

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反対尋問

 

敵討ちの計画には、

に襲いかかり、牛のフン

足を滑らせた所にがのしかかり、

長男の鋏での首を落とすはずだった。

 

でも、出来なかった。

 

その理由は、猿の子供が書いた絵を

見たら殺すことが出来なくなってしまった。

 

これは、本当は猿の命を奪ってはいけない

と思っているのでは?と指摘される長男

 

愛する人を奪われる悲しみを

知っているあなただからこそと!

 

それに対し長男は、僕が殺せなかった

だけで、死んで当然と思っていると伝えた。

 

 

 

証人尋問

 

猿の妻が登場。

 

事件についての事は一切知らず、

逮捕されるまで知らなかった

 

知り合った頃は、口数が少なくて

陰のある)だったが、生まれた

ばかりの我が子を抱いて号泣し、

本当にありがとうと何度も妻に

お礼を言う良い)であると伝えた。

 

そしてまた)は、仕事帰りに

アルバイトをし、月5万円

残された長男に対して、

匿名で仕送りをしていたという。

 

これが、せめてもの誠意で

都合がいい事はわかっているが、

生きて償わせて欲しい。

 

息子から父親を奪わないで

欲しいとお願いした。

 

 

   

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反対尋問

 

生きて償うとは、

どうやって償うのか?

 

仕送りも罪の意識を

軽くする為に行ったのでは?

 

反省していると言う)は、

何故8年間身を隠し出頭しなかった?

 

それは家族の事を考えたから?

 

親子の命を奪っておきながら、

自分の家族は守りたいというのは

あまりに身勝手である。

 

 

 

被告人質問

 

面識のないカニの親子

何故殺意を抱いたのか?

 

それは、母ガニ人でなしと、

)が一番言われたくない言葉を

言われたから。

 

)が子どもの頃、いつも母に

父は、嫌な事があるとすぐ殴る蹴る

などの地獄の日々を過ごしていた。

 

そんな父に母が泣きながら言っていた

言葉が人でなしだった。

 

人でなし=父を表す言葉

 

そんな父を軽蔑していたが、中学の時に

ふと鏡を見ると、父親にそっくりな自分の顔。

 

言葉もしぐさも似てきて、

耐え切れなくなるほど

追い詰められていた。

 

 

 

事件当日は、当時交際していた

女性と口論になり手を

あげそうになった。

 

その瞬間、父になったと思い

震えが止まらなくなっていた。

 

そんな時、幸せそうなカニ親子が、

無性に腹立たしくなって木に登り、

柿を食べつくすと、母ガニから

人でなしと言われた。

 

自分の中で何かがキレてしまい、

黙れと柿を投げつけてしまった。

 

親父と同じである事を

認めたくなかった。

 

本当に申し訳ないと思っている。

 

 

裁判員の気持ちとしては、

のした事は身勝手で

償いきれるものではない。

 

かと言って、幼い子猿から

父親を奪っていいのか?

 

父親の呪縛に苦しむが、

自分に子どもが出来て

生まれ変わることが出来たので、

もう少し早く子どもに出会っていれば

この事件もなかったのでは?

 

本当にを死刑でいいのか・・・。

 

 

 

検察側反対質問

 

嫌悪感で追い詰められていたかも

しれないが、カニの親子には

何の関係もない。

 

の投げた柿は、

胸を貫通したものや

目をそいだもの、

体を粉々に砕けたもの

があった。

 

さらに、母ガニの傍にいた

幼い子ども達が居たのを知っていて

逃げようとした幼い子ども達も狙った。

 

ただ、自分の気持ちを静める為に!

 

そんなあなたに

命ってそんなに軽い物ですか?

と問っていた。

 

 

最終弁論

 

残虐な方法で親子の命を奪った。

 

その動機は、あまりに自己中心的で

遺族の処罰感情も強く死を持って

償うしかない。

 

 

それに対し弁護側が、

精神的に追い詰められた末の

衝動的な犯行で計画性はない。

 

さらに猿は反省し、

一人の父親として

更正している。

 

これらは死刑を回避するのに

十分な理由で、命を奪った罪は、

命でしか償えないもの?

生きて償うべきだとした。

 

 

 

と、いう形で判決はないまま

終了する同番組。

 

あなたなら、どうしますか?

 

 

難しい問題ですよね、

死刑と言うのは、あまり支持しませんが、

どちらか選ぶとしたら死刑ですかね。