今回は12月7日放送の

ビーバップ!ハイヒール

江戸のかわら版

を振り返っていきたいと

思いますので宜しく

お願い致します。

 

スクープ記事のルーツは、

江戸時代のかわら版

 

時代劇などでも配っている

光景がみられる。

 

そこには、殺人強盗などの

時事性のある情報

描かれている。

 

現在でいう、新聞

週刊誌に似ているが、

かわら版非合法の

出版物なのだそうで、

幕府から禁止が出ていた

のだそうです。

 

そのためにかわら版

売る時は、見張人と、

記事を口に出す人で

二人一組になり、

大きな笠などで顔を隠しながら、

行動し、幕府が隠している

真実も伝えていたそうな。

 

1853年にアメリカが日本に

開国を要求した際は、

存在を恐れた幕府が

黒船見物を禁止したが、

幕府にとって不都合な情報を

庶民はかわら版で知る事に

なっていたそうだ。

 

ペリー来航から4年後、

日米修好通商条約を締結で

江戸の物価が上昇した。

 

幕府が条約の内容を

庶民に隠蔽していたが、

その詳細を暴いたのも

かわら版だった。

 

教科書には載っていない

江戸庶民リアルが

かわら版には描かれている。

 

 

   

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江戸時代の庶民思想を研究し、

500枚以上のかわら版

コレクションしている、

大阪学院大学教授の

森田健司さんは、

かわら版について

庶民の気持ちを表すメディアで、

教科書から学べない歴史を

学ぶ事ができると語る。

 

 

かわら版は・・・

 

1 現在の価値で1枚100円

くらいだった。

 

役人に捕まってしまう事を

恐れて、1枚(4文)で売っていた。

 

 

2 当初の呼び方は?

 

記事の一部を読み上げながら

売っていたため、読売

呼ばれていた。

 

読売新聞社読売

ここからきていると言う。

 

 

 

非合法だから描けた?

 

かわら版は、ニュースだけでなく、

妖怪珍獣などの記事を載せ、

それを持っているだけで

ご利益があるとされていた。

 

かわら版屋は見世物小屋と提携し、

かわら版では人魚が出現と伝え、

見世物小屋では人魚のミイラを

展示と呼び込み見物料を

とっていたという。

 

 

 

 

 

見立番付では、様々なジャンルの

ランキングを発表している。

 

 

現在のように、様々な

娯楽のなかった時代では、

スリルでエキサイティングな

心中事件を庶民は求めていた。

 

曽根崎心中とよばれる浄瑠璃も

大人気で、作者の近松門左衛門

ネタ元もかわら版で物語を

書いていたというが、

心中のネタの取締りは

特に厳しかったそうです。

 

心中は社会の秩序を乱す行為で、

この世に失望して死ぬことは

幕府批判だとされているから。

 

報じたかわら版にも

重罪が課せられ、

死刑になる事もあるという。

 

庶民も証拠隠滅のために

読んだらすぐに捨てる事が

多く、心中に関する

かわら版はほとんど

残っていない。

 

 

   

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直接的な幕府批判

 

遠くの地域の情報は、

飛脚から情報を得る。

 

1837年に幕府の政治に憤り

庶民を率いて反乱を起こした

大塩平八郎の乱

 

事件を知った民衆たちの一部が

一揆を起こし、幕府の権威が

失墜していく。

 

幕府批判は、かわら版

最大のタブーである。

 

 

 

安政江戸地震

 

1855年に起きた地震で

震度6 マグニチュード7.4で

死者は約1万人。

 

かわら版でも、この記事を

大きく取り上げたが、

画が描かれているだけで

詳細がわからない。

 

そこで庶民が欲しがっている

正確な情報を伝えるため、

地震の記事に集中させた。

 

かわら版屋は丁寧な取材を行い、

普段はライバルのかわら版同士も

連携し600種類以上のかわら版

掲載した。

 

のちにその情報は、極めて正確で

詳細であった事が評価された。

 

また、被災者やその関係者を

早く安心させてあげたい

という優しさを込め、

御救小屋と呼ばれる、

災害避難所の場所を記載し、

庶民の欲しい情報を伝えた。

 

 

   

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