今回は3月21日放送の

ビーバップ!ハイヒール

絵画ミステリー

名画に潜む変な生き物たち

の回を振り返って

みたいと思います。

 

 

アートブームの立役者の

一人、作家の中野京子先生は

名画に秘められた数々の謎を解き、

”怖い絵”ブームを巻き起こして

いるという。

 

 

中野先生が今、注目しているのは

絵画の中の”生き物”で、西洋絵画

には多くの生き物が登場している

そうなのです。

 

 

前回分はこちら

 

 

   

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コプリーワトソンと鮫

という作品には、未来への

希望が込められているという。

 

 

 

この絵は18世紀に描かれ、

凶暴な鮫に食べられそうな

裸の青年の姿がある。

 

それは、実際にあった

サメ襲撃事件を絵画化

したもので、サメに

襲われているのは、

イギリスの施設で育った

ワタソンという

当時14歳の男性だそうだ。

 

身寄りのなかったワタソンは、

ある商人に船乗りとして雇われ、

世界中を航海して、ある日の

休憩中に海で泳いでいると、

突然、サメに襲われたが他の

船乗りの救助で命は助かったが、

右足を失ってしまっていた。

 

助けてもらった命

無駄にしない…

 

その後の彼は、実業家として

成、61歳の時 ロンドン市長

就任したそうだ。

 

努力すれば報われるという

メッセージを、自身の一番

辛い経験を絵にする事で、

人々に伝えようとしている。

 

 

 

1470年頃に描かれたグース

人間の堕落という作品は、

エデンの園に佇むアダムイヴ

を描いたものだそうだ。

 

実は、アダムイヴを唆し、

禁断の果実を食べさせた

人間のような蛇の姿。

 

そのせいで人間のような蛇は、

神罰で手足を奪われてしまった。

 

この絵は、アダムイヴ

果実を口にする前で、蛇には

まだ手足が残されていた。

 

 

 

1889年にマックスが描いた

風刺画 美術鑑定家としての猿たち

 

マックスは、ある美術展に絵を出品

したが思うような評価が得られず、

審査内容に不満を感じ、この絵を

描き次の美術展に持ち込んだという。

 

その猿=審査員で、自分の絵を

理解できる者などいないという

意味が込められているという。

 

サルは罪や悪徳の象徴で、

不吉なイメージでしばしば

描かれているそうです。

 

 

   

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パリのセーヌ川で日曜日の

午後を過ごす人々を描いた作品、

グランド・ジャット島の

日曜日の午後は、1886年に

スーラが描いた。

 

 

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 日傘を差している女性は、

愛人ではないかと言われている

そうで、理由はを連れているから。

 

わざと罪の象徴であるサル

描かれているそうです。

 

 

 

 

イエスキリストマリア

描いたクリヴェッリ聖母子

左下を見ると、ハエが描かれている。

 

それは当時ヨーロッパで、

ハエ=不浄・汚らわしい

ものの代表格。

 

昔からヨーロッパでは戦争が続き、

絶えず死体が散乱する所にハエ

湧く光景があり、ハエに恐怖と

嫌悪感を感じていたという。

 

あえて絵の中に

最も汚らわしい物を描くことで、

他の不浄のものを寄せ付けない

魔除けの意味があったそうです。

 

 

   

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