今回は5月30日放送の

ビーバップ!ハイヒール

大阪地下鉄ミステリー

地下鉄に潜む謎の回を

振り返ってみたいと思います。

 

大阪の地下鉄の年間利用者は、

関西の私鉄5社よりも多い

約9億人だそうで、2018年

4月に民営化に!

 

そんな大阪メトロの中心路線、

御堂筋線の梅田駅のホームの

片隅には、地下鉄には

必要不可欠な何かを祀る祠

らしきものがある。

 

地下鉄は構造上、車両から出る

熱がトンネル内にこもるため、

温度管理が必要。

 

温度を測るにあたって、

列車の進入時に強い列車風が

吹くため、むき出しの計測器では

正確なデータが得られないという。

 

そこで使われたのが、

列車風を遮り、正確に温度を測る

地下鉄用 百葉箱

 

淀屋橋駅の8月の平均温度は、

1935年が23℃だったが、

列車本数や利用者の急増で

1960年は33℃になってしまった。

 

そんな暑さの深刻さを受けとめた

当時の市営地下鉄は、東京の

地下鉄よりも早く、全駅冷房化

していたそうだ。

 

このように正確な温度測定が

あったから、快適な駅環境を

提供する事ができて、現在も

測定を続けているそうだ。

 

 

大阪の発展と共に人々を

支え続けてきた地下鉄は、

現在も万博に向けて

夢島までの中央線延伸計画

駅ビル建設構想など、

進化を続けている。

 

 

   

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そんな大阪地下鉄の謎を

教えてくれるのは、

鉄道ライター 伊原薫先生。

 

 

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伊原さんによると、

大阪の地下鉄には数多くの

謎が隠されているという。

 

 

 

梅田駅の仕切られたホーム

 

御堂筋線 梅田駅は、

1日44万人が利用。

 

JR阪急阪神への乗り換え駅で、

ホームの広さも関西最大級だそうだ。

 

しかし、良くホームを見てみると

1番線のなかもず行きと2番線の

千里中央行きの間が壁で仕切られ、

通路を通らなければならない

造りになっている。

 

梅田駅は開業から平成元年までは、

壁は存在していなかったが、

1970年代に…

 

 

梅田の発展と共に利用者が

急増し、いつ事故が起きて

もおかしくない状態。

 

混雑を緩和するための

ホーム拡張にあたって、

既に梅田駅の横に大きな

トンネルが存在していた。

 

それは、計画当時の

谷町線 梅田駅をつくる予定で

掘られたトンネルで、元々

梅田駅は御堂筋線と谷町線の

乗り換え可能のはずだった。

 

 

 

 

ところが、梅田地区は

地盤が悪く、駅を結ぶ

トンネル工事中に

大崩落事故が発生してしまう。

 

計画されたルートは、

未完成のまま工事は中断。

 

その後、谷町線は梅田駅

乗り入れを諦め、現在の

東梅田ルートになったという。

 

トンネルは長らく、資材置き場

として使われていたが、

平成元年に、そのトンネルを

使ってホーム幅を9m~24mに拡大。

 

予算も大幅に削減できた。

 

 

   

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中途半端な終着駅

 

何故、中途半端な終着駅の

電車が存在する?

 

1日に103万人が利用する

御堂筋線の通勤ラッシュ時間帯は、

とくに利用者の多い

梅田~天王寺区間だけ、

通常時の倍に本数を増やしていた。

 

それを可能にしているのが、

折り返し運転で終点まで行かずに、

利用者の多い区間だけを

往復する事で、本数を

増やしているという。

 

この折り返し設備のある駅が、

中途半端な終着駅の正体だそうだ。

 

 

   

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