今回は2月13日放送の

ビーバップ!ハイヒール

大阪の凸凹スポット

の回を振り返って

みたいと思います。

 

 

京阪天満橋駅の前を走る土佐掘り通りの

路地を1本入ると、平坦の大阪の街に

急勾配の階段がある。

 

階段の上は大阪市の中では比較的

標高が高い場所で大阪の町の秘密

がわかるのだという。

 

生駒山からみた大阪の町を

さかのぼること6000年前の

大阪のほとんどは海。

 

 

 

 

陸地と言えば、岬のような

上町台地(半島)があるだけ。

 

上町台地の北の端にあるのが

天満橋の急勾配の階段であり、

この場所は、かつて陸と海の

境界線だったという。

 

上町台地の最大標高は30mで、

南北に約12㎞の地形が続いている。

 

その中で、最も高い北の端に

建てられたのが大阪城だそうだ。

 

そんな上町台地をよく見てみると、

天王寺に2つの不自然な凹みがあり、

南側の凹みには線路があり、電車が

走っている。

 

それは明治時代の

鉄道敷設工事でできたもの。

 

そしてもう一つは

池になっているそうで、

これも自然に出来たものではなく、

遥か昔の人工的につくられたもの。

 

 

   

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それは平安時代に上町台地の東に

流れていた川は、大雨の度に

氾濫して人々を苦しめた。

 

そこで摂津大夫としてこの地を

治めていた和気清麻呂は、

上町台地の一部を削り、新たに

水路をつくることで川の水を

西に広がる大阪湾へ流し込み、

氾濫を防ごうとしていた。

 

だが、約23万人の人員をかけて

行われたこの計画は、当時の

技術力では上手くいかず、

失敗に終わってしまったそうです。

 

あの池の凹みは、和気清麻呂

工事でつくろうとした水路の跡。

 

そして、池の隣にある小高い山の

名前は茶臼山で、長らく茶臼山の

正体は古墳だと言われていたそうだが、

最近では和気清麻呂の行った工事で

出た土が盛られていたのではないか

とも言われている。

 

この事を知る者は少ないが、

池に架かる橋をみてみると、

和氣橋となっている。

 

 

 

このように普段、何気なく見ている風景も

凸凹に注目してみると、壮大なロマンが

隠されているかも?

 

そんな凸凹の魅力を教えてくれるのは、

大阪高低差学会 新之介代表。

 

 

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新之介代表は、地形散歩ブームの火をつけ役で

凸凹に隠された秘密や歴史を解明している。

 

 

   

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淀川の北側に位置する十三を地形図で見ると、

平坦な地形が続いているようにみえるが、

実際に歩くと、あちこちに穏やかな凸凹が続く。

 

このわずかな凸凹にも秘密があるという。

 

十三公園の側には、かつて中津川という

川があり、そしてその南を流れていたのが旧淀川。

 

1885年の大雨で旧淀川が氾濫し、

甚大な被害をもたらすと、

それを受けて大阪市は大規模な

治水工事を計画する。

 

それは、旧淀川と中津川を合わせて

一本の大きな川にするというもので

これによって出来たのが、現在の

淀川なのだそうです。

 

このとき中津川は、埋め立てられ姿を消したが、

今までも十三の凸凹にかつての川の堤防の

跡が刻まれているという。

 

 

また、明治時代までの十三は、

今の淀川が流れている場所で、

1910年の淀川完成とともに

十三は川の底に沈み、

なくなってしまったそうです。

 

 

   

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