今回は6月21日放送の
ビーバップ!ハイヒール
未来を変える!?ゲノム編集
を振り返ってみたいと思います。
不治の病、エイズ 食糧難
エネルギー問題
人類が抱える問題を
一気に解決する画期的な技術
としてゲノム編集があるという。
ゲノム編集とは、生き物の遺伝子を
自由自在・簡単に書き換えられる
最先端技術で、今年の5月に
神戸大学研究グループが、
ゲノム編集で人間の遺伝子に入り込んだ
エイズウイルスを壊すことに成功により、
将来エイズが完治させる事が出来るかも?
と世界中から期待されているようだ。
また、アメリカの研究チームでは、
ヒトの受精卵の中の心臓病の遺伝子の
修復に成功、実際に臨床で使用される
ようになれば、あらゆる遺伝性の病気に
耐性をもつ身体を作る事が出来るのだそうだ。
がん治療もゲノム編集で大きく変わる!?
日本人は他の国よりも、
胃がんになりやすい。
その原因は、ほかの外国人より
発ガン性物質を分解する酵素が弱い事。
発ガン性物質を分解する酵素を
作る遺伝子を欧米型に改良すれば、
日本人の胃がんは飛躍的に減少する
可能性もある!?
将来、がんになる前に、
がんの遺伝子を修復してしまう
遺伝子治療が、抗がん剤投与や
手術とともにガンの治療法の
大きな柱になるといわれている。
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筑波大学がゲノム編集によって作った
トマトは、アミノ酸の生成を抑制する
遺伝子を取り除いた結果、アミノ酸が
通常のトマトの4倍以上に出来上がった。
その他に、実がたくさんなる稲や
干ばつに強く栄養価の高いトウモロコシ
などの画期的な農作物が
ゲノム編集によって誕生している。
そんなゲノム編集について
教えてくれるのは、
広島大学大学院 山本卓教授。
山本教授は、日本の
ゲノム編集の第一人者で、
ゲノム編集は人類の様々な
問題を解決する新しい
バイオテクノロジーと
期待されているという。
遺伝子は,体の特徴や体質を決めて
DNAの一部で、ゲノムは、DNAに
書き込まれている全情報と違いがある。
DNAは命の設計図
人間の体は、約37兆個の細胞で
出来ていて、そのひとつひとつの
細胞の真ん中が核であり、その中に
46本(23対)の染色体とよばれる
物質が含まれている。
その染色体の組み合わせにより、
血液型や性別が決められている。
ただ1本が部分的に欠如していたり、
21番目の染色体が3本になっている等の
異常があると、知的障害やダウン症など
体に異変が起きてしまうという。
染色体の中に入っているのが、
DNA(デオキシリボ核酸)。
その、わずか1.5%の遺伝情報が
含まれ、特徴が決められる。
遺伝情報は、
A(アデニン) G(グアニン)
C(シトシン) T(チミン)の4
種類の物質の並びで決定!
親と子のDNAの並びが、
99%以上同じであるため、
DNA鑑定すれば本当の親子か
判断できるそうです。
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DNAに含まれるすべての
遺伝子情報をゲノムと呼ばれ、
これを解明するのが人類の長年の夢。
1990年代にアメリカを中心とした、
10カ国以上が研究し、2003年に
ヒトゲノムプロジェクトが完了、
薄毛の人の遺伝子は、男性ホルモンの
細胞内に吸収しやすい、
肥満も脂肪細胞の遺伝子が関係し、
太りやすさを遺伝子検査で調べる事も
できる等、遺伝子に関する
様々な発見があった。
アメリカや中国を中心に、
ゲノム編集の実験が行われているが、
人間の体内には約37兆個の細胞があり、
それは膨大で複雑な遺伝情報のため、
全てを書き換える事は現実的に不可能。
既に生まれた人間では、
一部の臓器でしかゲノム編集が
適応できないという。
ところが、生まれる前の細胞がひとつの
受精卵をゲノム編集を行う事で、遺伝性の
病気を防ぐ治療へ繋げようとしているという。
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