今回は2025年5月21日放送の

世界の何だコレ!?

ミステリー

振り返ってみます。

 

 

 

2019年11月放送

長崎「1300年前 立入禁止の

“オソロシドコロ”!?」

 

前文

 

 

現場を直撃すると、

一つ目の鳥居をくぐって

山の中へ。

 

歩き始めて15分すると、

鳥居らしきものが。

 

その先が立入禁止の

“オソロシドコロ”

 

鳥居の奥には3mほど

積み上げられた石が!

 

そして、その一番上には

祠らしきものもある。

 

その石積みは

何を意味しているのだろうか?

 

周囲を調べてみると、

山の中で赤い鳥居を発見。

 

そこにも、先ほどと同様に

鳥居の先に石が積まれている。

 

積まれた石の上には

大きな石がある。

 

この場所は一体、何なのか?

 

地元の方に話をうかがうと、

山の中にあった石積みのエリアは

この地で1300年前から

信仰されてきた天道信仰の聖地

とされる場所で、鳥居の先にあった

石積みの周囲一帯が立入禁止の場所。

 

“オソロシドコロ”と呼ばれているのは、

誰でも気軽に入って神聖な場所を

汚さないように「恐ろしいところだから

簡単に入るなよ」とするため、

“オソロシドコロ”と名前をつけたそう。

 

1300年立入禁止の”オソロシドコロ”と

いう場所は、地元の人々

守り続けてきた大切な場所だった。

 

 

   

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2020年9月放送

次々と村人が倒れる

怪奇の村!?

 

高知県のとある村。

 

山が海岸線まで続く

その村には平地は僅かしかなく、

限られた場所に家々が点在。

 

谷間に小さな畑や水田を作り、

人々は暮していた。

 

そんな村には記録が残っており、

明治時代以前からある祟りに

恐れて生きてきたという。

 

それは、名主の祟り。

 

その昔、この村にいた名主

無念の死をとげた。

 

それが今も村人たちの

末裔を祟っている。

 

そして、毎年 夏になると,

集落では名主の魂を鎮める

儀式が行われた。

 

しかし、”ほっぱん”と呼ばれる

名主の祟りはおさまることなく、

次々と村人が命を落としていった。

 

 

1942年(昭和17年)夏、

女性3人が川の堤防工事に参加。

 

土の掘り起こし作業などを行い、

その日は何事もなく終わった。

 

約1週間ほど経った後、

堤防工事に参加した

1人の女性が突然、

寒気に襲われた。

 

そして、一緒にいた2人も

祟りが迫ってくる。

 

すると、今度は何日間も

高熱が続き、その体を

蝕んでいく。

 

ふと、体を見ると体じゅうに

赤い発疹が。

 

そこで、女性たちは

名主の祟り”ほっぱん”

だと気付く。

 

それは、村人たちにとって、

恐怖の始まり。

 

約3週間後、死への恐怖から

取り乱したようになり、後に

意識不明となって、死んでいく。

 

 

   

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この祟りは明治初期には

始まっており、夏になる度に

祟りの恐怖に怯えながらの

生活を余儀なくされていたという。

 

1951年(昭和26年)夏に

“ほっぱん”の祟りを聞きつけ、

1人のが村を訪れた。

 

東京大学 医学博士

佐々学氏。

 

集落に着くと、最初に

案内されたのは村の古老

沢田という男性の家。

 

沢田氏によると、時代は不明だが、

その昔に村民がおと呼ばれる

偉い人の所有物とは知らず、

木材を使用してしまった。

 

この村には掛川新吉という

名主がおり、その責任を

一身に背負った。

 

あのことは拙者一存の

指図によってしたことで、

村民のしたことではない。

 

罪は拙者あって、

村民にはないという

言葉を残して、村民

身代わりになった。

 

切腹を仰せつかった。

 

それが、夏の出来事で

あったことから、

夏に起こる”ほっぱん”は

いつしか死んだ名主の祟りと

言い伝えられるように

なったという。

 

“ほっぱん”とは発疹の方言

らしいのだが、沢田氏が実際に

見てきただけでも、複数の人が

“ほっぱん”になり、亡くなっていた。

 

死亡率は、かなり高かったという。

 

その人たちの共通点は

発熱の一週間ほど前に

海岸の畑や草むらで

作業していたこと。

 

また、体のどこかに必ず、

小豆ほどのカサブタが残る。

 

痛みもかゆみもないので、

自分では気づかない。

 

 

生存者の体を調べると、

確かにそのカサブタが

残っていた。

 

 

   

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佐々学氏には思い当たる

節があった。

 

それは、秋田・山形・新潟など、

大きな河川沿いで発生していた病。

 

同じように体じゅうに発疹が出き、

一ヵ所にだけカサブタが残る。

 

だが、大きな河川はなく、

環境が全く違う。

 

秋田や山形などで

発生していたのは、

ツツガムシ病。

 

佐々学氏も同じ

ツツガムシが原因だと

考えていたが、そこに

いたのは日本では報告のない

新種のツツガムシだった。

 

ツツガムシ病を見分ける

ポイントは、これにかかると

3つの所見が見られるという。

 

①刺し口

②高熱

③発疹

 

これらの症状による

早期発見が何よりも大事。

 

発熱の一週間ほど前に

畑仕事など、草や土に

触った場合、疑ってほしい。

 

名主の祟りと恐れられた

“ほっぱん”は村人

身代わりとなった

掛川新吉のお墓が今も

その地には残されている。