今回は3月8日放送の
日本全国大捜索‼
ポツンと一軒家
を振り返ってみます。
衛星写真を拡大すると見えてくる、
山奥にポツンと建つ一軒家に
スポットを当てる番組。
横並びに黒い屋根の建物が
小さな建物も2棟
広い道路が
衛星写真で見つけた三重県の
ポツンと一軒家を目指し
最寄りの集落から捜索を開始。
集落に到着する。
最初に聞いたお父さんによると、
目指すポツンと一軒家は
せとさんというお宅で、
以前はおばあさんが1人で
住んでいたが、今は消防署を
退職した息子さんがいるかも
しれないという。
お父さんの後輩だそうで、
案内してくれる事になった。
ポツンと一軒家に到着すると、
案内してくれたお父さんが
家の前で話している。
どうやら、中学校の後輩と
言っていたせと家の息子が
いたようだ。
ポツンと一軒家のあるじ、
せとはじめさん62歳。
そこは、はじめさんの生家だが
94歳の母親が4年位前まで住んで
いたが、今は空き家になって
いるのだという。
案内してくれたお父さんとは
ここでお別れ。
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お母さんが1人で住んでいた頃から、
孫たちや集落の仲間が大勢集まって、
よくバーベキューを楽しんだそうだが、
庭先が狭くて危なかったので、
はじめさんが1人で単管を組んで
棚田にせり出す形で15畳ほどの
空中テラスを造った。
手造りの遊び場は、見晴らしも最高!
遥かかなたの山並みまで一望でき、
大自然を満喫できた。
横一列に並ぶ建物のうち、
右端の大きな平屋が、かつての
母屋だったという。
今から66年前、28歳の時に
山の上のポツンと一軒家。
せと家に嫁いだはじめさんの母は、
夫の両親と同居して家業の農家の
仕事を手伝いながら、この家で
女の子2人と男の子1人の3人を育てた。
子ども達が独立し、義理の両親が
他界した後も20年近く元気に
1人暮らしをされていた。
ところが4年前、母が90歳の時に
家の前の坂道で転んで腰を
痛めてしまい、泣く泣く
住み慣れた家を離れて、
姉の所へ…
年に一度、この家に帰って来るのを
楽しみにしているお母さん。
そんな母親が、いつ来てもいいように
はじめさんが頻繁に通って、綺麗なままの
状態を保っている。
母屋は築100年以上!
はじめさんは高校迄
この家に住んでいたが、
当時は道路もなく、
小学校の時は山を越えて
歩いて通っていた。
麓の小学校までは約3.5㎞!
山の中を1時間歩いて
通ったという。
中学校では、自転車通学が
許されていたが、舗装されてない
道を行くのでタイヤがパンクして
しまう等、大変だったそうだ。
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せと家の先祖は、平家の落人で
はじめさんはその18代目か
21代目にあたるという。
平安時代末期に勃発した
「源平合戦」
平清盛を中心とする平家と、
源頼朝を中心とする源氏が
争い、最終的には1185年
「壇ノ浦の戦い」に源氏が勝利。
平家は滅亡。
生き延びた平家の落人が各地に逃れ、
山の奥深くに潜み、人目を忍んで
生活したと言われているそうです。
平家の落人の末裔だと伝わる
せと家だが、山を下りて6km程
離れた集落には、平清盛の孫である
平維盛が開いたと言われる光福寺が
残っている。
はじめさんのおじいちゃんの弟が、
かなり調べたが、文献が無くて
代々の言い伝えで、どうも十八代
じゃないかという話しになっている。
壇ノ浦の戦いから836年、戦に敗れ
逃れてきたせと家の先祖が切り開いて
住み始めたと思われる長い歴史を持つ
この人里離れた山の上の土地。
母屋の台所には古い竈古いがあり、
今も現役で活躍中。
今でもこの家に来ると必ず、
羽釜に水を入れて竈で火を
起こしている。
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