今回は6月1日放送の
ザ!世界仰天ニュース
絶体絶命の子どもたちを
救ったヒーローSP
を振り返ってみたいと思います。
家族を疑ったキャビンアテンダント
2016年、中南米に位置する
ホンジュラスからアメリカ・
マイアミに向かう飛行機内。
ベテラン客室乗務員のドナさんは、
家族らしき3人に目が留まり、
違和感を感じる。
それは、若い夫婦が子どもを抱えて
乗り込んでるも、その子どもが
抱っこされるような年齢に
見えなかったから。
私なら、起こして1人で
歩かせるのにと思うドナさん。
でも、そんな親もいると
思いつつ、妙に気になる。
よく見ると、子どもの目も
うつろだったので、直接
話しかけることに。
ところが、子どもは答えずに
夫婦らしき2人が割り込まれ、
やはり何かがおかしいと感じる。
ドナさんの漠然とした違和感は、
ある疑いに変わる。
あの子どもはどこかでさらわれた後、
この飛行機に乗せられているという疑い。
そう考えると、うつろな目も
薬物によるものではないか?
それは、誘拐事件でよく使われる
常套手段なのだそうだ。
移動中、被害者が騒がないように
薬物を使用するという。
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でも、ドナさんはどうしてすぐに
疑うことが出来たのかというと、
彼女自身も30年以上前に薬物を
使用されて、連れ去られたことが
あったからだった。
その後、何とか普通の生活に
戻れたが、この経験をきっかけに
エアライン・アンバサダーズという
団体に所属していた。
エアライン・アンバサダーズとは、
誘拐などによる人身取引を発見し、
阻止する方法を航空業界向けに
トレーニングすることを
目的とする非営利団体。
人身取引とは、被害者が
誘拐されたり、騙されるなどして、
売られたり、望まぬ労働などを
強いられるすること。
被害者 約4,000万人
アメリカだけで約2万人
出典:国際労働機関
その78%は未成年だそうだ。
1人でも被害者を少なくしたいと
ドナさんは団体に参加し、誘拐犯の
見分け方を身につけて、トレーナーの
1人として活動するほどになった。
それでも、その2人が誘拐犯だという
確証が1つとしてなく、約1時間で
目的地に到着してしまう。
誘拐犯なら取返しがつかないが、
迂闊な行動をとれば事態が
悪化するかもしれない。
今は空の上で万が一、
逆上したら乗客を巻き込んだ
大惨事になる可能性もある。
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ドナさんは夫婦らしき男女が
離れる瞬間を狙い、その時が来ると、
ドナさんは女の元に向かい、
子どもの年齢と名前を聞きだした。
すると女は、8歳のホセだという。
丁度その時、ドナさんの仕事仲間が、
男に子どもの年齢と名前を聞く。
すると男は、5歳のペドロだという。
誘拐犯たちは、被害者に対する情報を
しっかり把握していない事が多く、
この2人も把握していなかった。
ドナさんは機長に連絡すると、
すぐに空港には警察が配備される。
着陸後、犯人は確保されて事件解決。
ドナさんは日本にも講習のため、
行った事があるという。
3年前に全日空の招きで来日し、
航空関連の職員や官庁・
市民団体の人々などに教え、
世界中の航空会社から
依頼を受け講習を行う。
ドナさんによると、
誘拐犯と遭遇したら
決して危険をおかさず、
乗務員に伝える。
大事なのは、身のまわりにある
違和感や変化に気付く事が事件を
未然に防ぐことにつながるという。
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