今回は10月20日放送の
チコちゃんに叱られる!
Don’t sleep through life!
を振り返ってみたいと
思いますので
宜しくお願い致します。
何も考えないで、
のほほんと暮していると
チコちゃんに叱られますよ。
なんで
「あの曲が頭から
離れない現象」
が起こるの？
実は最先端の研究テーマ！
脳が「メロディーのループ」
から抜け出せなくなって
しまうから・・・たぶん
詳しく教えて下さるのは、
東京学芸大学
教育心理学講座
関口貴裕教授。
関口先生によると、
ある時 ふと頭の中に
流れて、それがなかなか
離れないっていう経験は
イヤーワーム現象と
呼ばれている。
耳(ear)虫(worm)
「曲が頭から離れない現象」
を耳の中に虫が入り込んで、
鳴き続けている様子に例えて
名付けられたと言われている。
イヤーワームが起こるのは、
脳が「メロディーのループ」
から抜け出せなくなって
しまうから・・・たぶん
イヤーワームを学術的に
研究するようになったのは、
ここ10年くらいの事なので、
まだわかっていない事が多い。
世界でも研究している人が
少ないため。
Sponsored Links
まだまだ、明らかに
なっていないことが
多いというが、その中でも
わかってきたことが
あるという。
イヤーワームが起こる原因として
今のところ、大きく2つの仮説が
考えられている。
１つ目は、
脳が曲の続きを
聞きたがっている
曲を聞くとき、人間の脳は
「聴覚野」という部分が
反応し、1曲を最後まで
聞き終えると、
その反応も止まる。
西城秀樹さんの
YOUNG MAN
(Y.M.C.A.)
♪憂鬱など吹き飛ばして
黄身も元気出せよ
そうさの所で止まったとき、
頭の中で続きの「Y.M.C.A.」
が流れなかったか？
この現象に目をつけた
アメリカ ダートマス大学の
脳科学研究チームが
実験したところ、曲が
止まった後、音が
無くなったにもかかわらず、
聴覚野は反応を続けることが
証明されました。
「Sound of sience activates
auditory cortex」
David J.M. Kraemer,
C. Neil Macrae,
Adam E. Green &
William M Kelleyより
こうしたことから、脳が
途中で終わってしまった
ことに対して、もどかしさを
感じ、「続きも聞きたい!」と
いうふうにウズウズしてる
のではないか。
そのウズウズを解消するために
イヤーワームが起こるのでは
ないかと仮説が立てられたわけ。
Sponsored Links
ところが、短い完結した
曲でもイヤーワームが
起こることから、完全に
否定することはできないと
思いますけれど、それだけが
理由だっていうふうに
決定づけるのは、今のところ
難しいかな？と関口先生は
思うという。
2つ目の仮説が、
脳が「メロディーのループ」
から抜け出せなくなって
しまうから・・・たぶん
という関口先生が
正しいと思う説。
イヤーワームというのは、
頭の中で「音楽が聞こえる」
という現象ではなく、
頭の中で歌ってる現象
なのではないかと
考えられている。
曲を思い出しながら、
頭の中で歌っている。
これまでの研究では、
イヤーワームは頭の中にある
スピーカーから曲が流れて
くるというイメージが持たれて
いたが、より最近の研究では
無意識に自分自身が頭の中で
曲を思い出しながら、歌って
いるのではないかと考えられる。
頭の中で「歌っている」と
思う理由は、曲を聞きながら
イヤーワームが起こりやすい。
つい口ずさんでしまったら
最後、頭の中で歌が始まって、
イヤーワームにハマってしまう。
曲の多くは同じメロディーを
くり返すループ構造を
持っている。
ループの部分が終わると、
続きのメロディへと
流れていく。
脳がその曲を
思い出しながら、
頭の中で歌う過程で
ループの終わり部分になると
メロディーが持つループに
つられて、続きの部分では
なく、ループのはじめ部分を
思い起こしてしまい、同じ所
ばかりを繰り返し歌ってしまう。
つまり、脳がそのループから
抜け出せなくなってしまうから
イヤーワームが起こるのでは
ないかと考えられている。
イヤーワームが
起こりやすい曲は、
ループ構造を
持っていることが
多いことがわかっている。
Sponsored Links
