今回は、NHKで放送されているガッテン
12月7日放送のごはん・みそ汁が絶品!
旬の海苔プロの直伝技SPを振り返っていきます。
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今、海苔の多くはコンビニや回転寿司で使われる
業務用が定番で、お歳暮や家庭での利用は
年々減ってきている。
原因はシケやすい事。
実験協力:東京海洋大学名誉教授
小川廣男先生
シケやすさの実験で、乾燥剤のシリカゲルと
海苔を比較すると、10分後の結果である。
すぐにシケて使い切れない事から需要が減って
湿気との戦いになっている。
フランスの研究者が発表した論文では、
生海苔を消化できるのは日本人だけだそうだ。
その理由として、海苔を分解できる海洋細菌が
腸内に住着いた為、日本人だけが生海苔を
消化できるそうです。
海苔の美味しさを花開かせるのは乾燥
昔は手作業で行っていたが、今では海苔を
細かく裁断して、乾燥させるまで全自動だが、
温度設定は漁師さんの経験が頼り。
出来るだけ低い温度で乾かすことが
コツのひとつ。
海苔問屋でも、乾燥させる事が大事で、
甘みがなくなり、香りが飛んでしまうのを
少しでも抑えるために
早く水分を抜く事が重要。
美味しさをアップさせる工程は、
最後に焼くこと。
250度前後の熱を7秒~8秒焼く事で
カラカラに乾燥させる。
昭和30年代までは、乾のりが主流だった為
自宅で焙る必要があった。
焼海苔を口に入れ、唾液の成分が出て
はじめて、うま味・香り・甘みが溶け出す。
サクサク、とろとろが最高の口解けの
状態である。
究極ウマい海苔のワザ1
焙って極上食感!
ガスの炎は水分を含んでいるので、
魚焼器を上に置いてから始める。
究極ウマい海苔のワザ2
シケた海苔も極上食感復活!
焙るのはシケた時にもパリッとさせる。
強火にして、海苔の角を持って
魚焼器の上をなで、裏返して戻る。
一度やったら次の角に持ち替えて
全体に緑色になったら完成。
これで海苔の極上の食感を味わえます。
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焼き海苔は手間が省けた分、
非常にシケやすい状態になってしまいます。
究極ウマい海苔のワザ3
折って2つ分かれれば、極上食感のサイン!
開封後は少し置いただけでも、
冷蔵庫や冷凍庫に入れても取り出した瞬間の
結露により逆効果になってしまう。
海苔屋には銅庫という湿気をシャットアウト
する保管場所があるが、家ではどうしたらいいのか?
それには、アルミで出来た密閉袋、
海苔専用袋という物が存在し、
値段は約数十円でネットでも購入可能。
湿気を遮断する力が80倍も違うのだそうだ。
使い方は、封を開けた海苔を乾燥剤ごと
アルミ袋に入れてしっかり空気を抜いて密封する。
海苔によっては、既にアルミ袋に
入っているものもあるので捨てずに
活用してみましょう。
一見、アルミに見えても光が透けるものは
湿気を通してしまうので注意しましょう。
海苔の保存はアルミ袋で、
いつでも焼きたての食感を!
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海苔の美味しい食べ方
刺身を海苔で巻くのは、相性バッチリ!
カレーに海苔も良し!
また、昆布なみのグルタシン酸
椎茸に匹敵するほどの、グアニル酸
肉より多くのイノシン酸を含んでいる。
究極ウマい海苔のワザ4
湯に味噌を溶き、
パリパリの海苔をちぎって入れるだけでも、
海苔は十分ダシになりうま味ができる。
海苔の香りは水分とであった瞬間に
香り立つ。
海苔の選び方
海苔は1枚の網から何度も摘み、手巻きのような
そのまま食べる物は歯切れの良い
1回、2回摘みの方が良い。
溶けない海苔をダシにする方法
海苔1枚に水200ml
海苔を適当な大きさに切り、水に5分浸けた後
弱火で5分で完成。
早摘みの多くは、記載されていて、摘み回数が
多いほど価格が安くなっている。
一等・上二・二等・三等が本線の等級で
マルは本線から外れていたが、最近では
味が良いと評判を得ている。
知っておくとカッコいい専門用語は、
青混ぜ・青飛び
青海苔が混ざっている。
おにぎりを作って1~2時間後に食べる時は
かための海苔が良い。