今回は、9月15日放送された、
ザ!世界仰天ニュース
令和の3億円事件
を振り返っていきたいと
思いますので宜しく
お願いいたします。
忽然と消えた3億6000万円
3億円事件と言えば、昭和43年
1968年 東京府中市で3億円を積んだ
現金輸送車が車ごと奪われた事件で、
戦後最大級の被害金額となり、
昭和50年、1975年に時効が成立。
全てが謎で、日本犯罪史に残る
ミステリーとなっている。
そして、2019年9月6日
埼玉県内のある会社で、
多額の現金が段ボール箱に
すり替えられ、消えた。
その被害額は3億6000万円。
埼玉県の警備会社で働く
1人の男は入社3年目で
警備員ではなく、オフィスでの
事務作業をしていた。
この警備会社は企業と契約し、
各店舗から売上金などを回収。
企業の代わり金融機関へ入金する
仕事を請け負っていた。
男の勤務態度は真面目で、会社内の
信頼も厚く、多額の現金を扱う現金の
集計や管理を担当していた。
その一方で、学生時代の
奨学金500万円と、
クレジットカードで150万円、
計650万円の借金があった。
男は、ひそかに不安やストレスを
ため込んでいたと思われる。
その男の前には、
いつも大金がある。
そのお金が何とかならないか
という事を漠然に考える日々。
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そんなある日、仕事中に
男は、あることに気づく。
それは、ある銀行の
回収スケジュール。
毎回決められた日に、
現金を回収。
その現金は決まって、
3日後に金融機関へ
入金されるので、その間は
警備会社の金庫に現金が
保管される。
その額は最低でも2億円以上。
そのことに気付いた男は、
良からぬシミュレーションを始める。
まず、金庫への入室はどうするか?
金庫に入るにはIDが必要。
信用のある男はIDを持っていたが、
入室には2名のIDカードが必要で、
金庫に入れたとしても、
現金を外に出すにはどうするか
考えてみる。
億単位のお金は
かなりの荷物になって、
誰かに見られたらどうする?
やっぱり不可能…?
そんな中、社内で真面目だと
思われていた男は、
マネージャーに昇格。
男は、ある方法を見つけた。
2019年9月4日、朝5時58分に
出社した男は金庫の入室を試みる。
夜間勤務をしていた従業員に
声を掛け、マネージャーになったので
勉強したいと言って2人で金庫へ。
退出の際、男は静か
に台車を動かして、
金庫の扉が閉まらないようにした。
隙を見て、1人で金庫内に戻り、
用意した4つ段ボールに
現金を詰め替えた。
盗んだ額は、3億6000万円。
盗んだお金の入った段ボールで、
そのまま車内を移動。
通常の荷物に紛れ込ませ、
配送業者に運搬させる計画だった。
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その送り先は、渋谷区。
犯行の1週間前には、
自宅や会社のポストとは別に
設けるもう一つのポスト。
契約すると自分の荷物の
受取先として利用できる
私書箱を作った。
契約したのは、1人で運べて、
スペースのある場所。
犯行後、男は自宅から
必要なものを持ち出し、
都内のホテルに身を隠す。
男は会社に戻る気はなかったが、
明日、休む連絡をする。
2日後に事件が発覚すれば、
防犯カメラなどで自分の
犯行がバレる。
指名手配になっても、
時効が成立する7年間、
逃げ続けると心に決めていた。
この電話を境に姿を消した男の
名前は伊東拓輝さん当時28歳。
北海道で生まれ、
大学進学の際に上京。
9月6日、警備会社が異変に気付く。
男は無断欠勤で音信不通。
現金が消えた事に気付き、
防犯カメラを確認すると、
現金を持ち出す姿が
はっきり写っていた。
警察に通報して、
すぐ捕まるかと思ったが、
3日経っても伊東の足取りが
つかめず、公開捜査に。
犯行後に潜伏していた
ホテルの防犯カメラの映像も
公開される。
インターネットでは、
世紀の犯罪に盛り上がる。
その後の足取りはつかめず、
3週間が経過。
9月の27日に渋谷で発見され逮捕。
飲食店にいた所を手配犯
ではないかと通報された
ことによるものだった。
男はその間、現金を回収し、
タクシーでホテルへ移動。
現金をスーツケースに入れて、
ラブホテルや個室ビデオ店に
潜伏していたそうだ。
盗んでからの計画をしていなかった。
使用した金額は150万円程度で、
男には懲役4年6ヵ月の
実刑判決が下った。
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