今回は9月14日放送の
新説!所JAPAN
今さら聞けない
ヒット商品進化の秘密
を振り返って
みたいと思います。
江崎グリコさんのカフェオーレが
今年、いつのまにか改良されていた。
1979年の発売から41年続いた
ストライプ模様のパッケージが改良。
パッケージだけでなく、大人の女性を
ターゲットに味もミルクの優しい甘さを
引き立たせ、売上が1.5倍に増えたそう。
従来のホッチキスは紙を閉じると、
針が山型になっているが、
MAXさんのホッチキスは、針が
フラットになって、資料を重ねても
かさばらなくなっている。
そして墨汁も、さくらクレパスさんが
いつのまにか改良して、洗濯で
墨汁が落ちるようになっていた!
一般洗剤につけてから洗濯機に
かければキレイにおちる。
そんなヒット商品の改良の裏には、
壮絶なドラマがあるという。
明治29年に誕生した老舗和菓子店
井村屋さんは、和菓子店として
スタートしていた。
昭和48年、夏場にも小豆の
美味しさを味わってもらおうと
生まれたあずきバーは、売れに売れ
年間最高 約2億7000万本の
ヒット商品となる。
あずきバーは、
とにかく固いことで有名。
ホームページでも、
固いので歯を痛めないように
と、注意喚起されている。
そこには、今から12年前に
行われた密かな改良が
関係しているようです。
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当時、改良を担当した
嶋田さんは、2008年以降
さらに固くなったと話す。
2008年 あずきバーの改良開始。
社長の方針から、入社5年目の26歳
嶋田さんは上司から改良を任される。
それは、時代の流れに乗って、
健康志向でいくべきだという方針。
改良ポイントは、
固さではなく、甘さ。
そこで、砂糖の量を減らしてみたが、
それだけでは美味しくなかった。
あずきバーは一切、
添加物を使わない商品で
限られたシンプルな材料の中で、
配合量とか色々考えてやるのが
難しかったという。
砂糖と水飴の量を0.01%ずつ
減らして微調整を繰り返す
嶋田さんは、来る日も来る日も、
あずきバーを食べ続ける。
甘さ控えめのあずきバーが
完成したが、井村屋の
重役3人組が納得しなかった。
コクをなくさず、甘さを
控えめにする試行錯誤が
始まり、地獄の日々が3ヵ月
続いた後に重役の一人、
浅田社長がしょっぱいと
言い出した。
浅田社長のいい塩梅という
ヒントを貰った嶋田さん。
塩は、お菓子の甘さを
引きててるため、
よく使われる隠し味。
あずきバーには塩分が
入っているが、嶋田さんは
甘さ控えめに囚われて、
塩分の調整はしていなかった。
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ひたすら塩の配分を調整、
甘さのもととなる砂糖だけでなく、
塩の量も僅かに減らし、
あずきの風味とコクが生きる
甘さ控えめあずきバー完成。
でも、乳化剤を使用しない
あずきバーは固いという
不安要素が残る。
ただでさえ固いアイスが、
改良を繰り返すうちに、
さらに固くなってしまった。
東京理科大学の
河村康文教授によると、
甘さを控えめにすると
氷と氷が凍る時に
本来はその間に砂糖が挟まって、
ちょっとゆるい柔らかい氷が
作れていた。
ところが、砂糖が減った
事により水と水が、ガッチリ
くっついて固い氷が出来て
しまったという。
あずきバーは固くなってしまったが、
重役に認めて貰う事が出来た。
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