今回は11月9日放送の
ザ!世界仰天ニュース
一緒に食べてはいけない
薬とあの食べ物
を振り返ってみたいと思います。
警鐘のために作られた
モデルケース
(宮崎大学 柳田俊彦教授作成)
糖尿病と高血圧の症状で
入院していた男性に
不眠の症状が現れ、
睡眠薬を処方してもらう。
しかし、翌日から強烈な
眠気に襲われ、ふらつく症状も
あった。
その原因は差し入れの
グレープフルーツジュースにあった。
通常、睡眠薬は体内に入ると、
腸管や肝臓にある代謝酵素によって
一部が分解され、薬の効果が
失われてしまうのだそう。
そのため、あらかじめ分解される
量も考え、薬の量も設定されている。
しかし、グレープフルーツに含まれる
フラノクマリン類という成分には、
睡眠薬を分解する代謝酵素の働きを
弱める作用がある。
その結果、通常よりも睡眠薬の成分が
分解されずに体内に残り、
効きすぎることもあるという。
全ての睡眠薬に当てはまる訳ではありません。
しかも、グレープフルーツを
食べた後、2~3日経っても、
睡眠薬を分解する働きを
抑える作用が残ることもある。
グレープフルーツを食べても
問題のない睡眠薬もあるので、
心配の方はお薬手帳を持って、
医師・薬剤師にご相談を!
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老人ホーム
睡眠薬混入殺人事件の謎
2017年、1件の殺人と
4件の殺人未遂、そして
傷害罪で逮捕された
老人ホームに勤める
愛子という当時71歳の女。
飲み物にある薬を入れて、
職場の同僚たちに飲ませて
命を奪った事件。
その施設では何が起こっていた?
関東にある経費老人ホーム。
裁判資料や関係者への取材等を基に再現
この施設はある程度、自立ができる
高齢者たちを低料金で受け入れ、
買い物や病院への送迎のほか、
様々なレクレーションを企画して
快適な生活を送ってもらうための
老人ホームだった。
管理していたのは
当時40代の施設長。
この施設には准看護師の
資格を持つ愛子がいて、
入居者の体調を相談される
事が多かったようだ。
こうして2年前に働き始めた
愛子は頼りにされた。
そして、このホームには
オープン当初から働いている
中心的存在のベテラン職員がいた。
彼女はイベントや
レクレーションなどを
仕切れる頼れる女性。
ある日、ベテラン職員の
ろれつが回っておらず、
事務所で休ませた。
だらしなく脱力した彼女、
それは今までに見たことのない姿。
そして、普段とは違う口調で、
意味不明な発言をして、
いきなり寝た。
愛子は様子を見ると言って残った。
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愛子はベテラン職員が
帰りたいと言ったので、
一人で帰宅したという。
その後、ベテラン職員は
対向車と正面衝突事故を起こして、
亡くなられた。
事故の原因は居眠り運転。
数日後、ベテラン職員の紹介で
准看護師の資格を持つ新しい職員が
入ってくる予定だったが、見送られた。
愛子は准看護師の資格を持った
たった一人の職員で
いられることになった。
ある日、愛子の紹介で
働き始めた女性職員が明るく、
施設でも中心的な存在に
なりつつあった。
そんな女性職員から
些細な注意を受けた愛子。
すると、女性職員は突然、
力が入らなくなり、
意識が遠のく。
しかも、2ヶ月以内に
10回以上も起こるように。
女性職員は病院で検査をしたが、
異常は見つからなかったという。
さらに、この頃から
居眠りする職員が相次いだ。
これを実行したのは、
准看護師の女、愛子だった。
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