今回は12月9日放送の
ポツンと一軒家
を振り返ってみます。
衛星写真を拡大すると見えてくる、
山奥にポツンと建つ一軒家に
スポットを当てる番組で今回は、
東京都にある多摩川の上流
にある場所。
最寄の集落で情報を得ようと
走行していると、急斜面に
家が5~6軒あるのを見つけ
住人に話をしようと歩いて
降りていくことにする。
すると何かを作業している
お母さん発見したので聞いて
みると、ヘリポートの脇を通る
道がポツンと一軒家まで
続いている情報を教わる。
ところが行く道まではわかるが、
どんな家なのか、誰が住んでいる
のかはわからないという。
捜索再開すると延々と杉林が続くが、
先ほどの集落から10分ほど進んだ所に、
平成13年に完成した登山者の遭難救助や
集落の急病人の搬送などに運用される
東京消防庁 奥多摩消防ヘリポートが。
そこからさらに進むと、
よくある舗装されていない道が続き、
擁壁と玄庵と書かれた看板が目につく。
この上に目指すポツンと一軒家が
あるかもしれないと、細い急な坂を
歩いて探してみると、古民家2軒発見。
空き家ではなさそうだが、
留守のようなので周辺を
探してみると、斜面の下の
木々の隙間から何棟もの
建物がある事がわかった。
それは東京農業大学の
森林の育成法などを学ぶ
施設があり、そこから1台の
車が出てきたので話を聞いてみる。
車を運転していたのは
大学の職員の方で、
一軒家について
書道家の元アトリエということ、
後藤さんの別荘?
であるという情報を得た。
さらに、建物の管理人に
連絡して貰えることに!
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後日、後藤さんと会う
約束ができた。
駅で待ち合わせすると
ポツンと一軒家の主
ごとうふとしさん65歳と
お連れ様が5人登場
(平均年齢70歳)。
そこから、山の上の
一軒家まで歩いて登る。
駅から歩き始めて1時間半、
ようやくポツンと一軒家に
戻って来た。
後藤さんによると、この集まりは
横浜で後藤さんが所属している
山の会「山酔会」の方々で
最後はお酒を飲むのだとか。
横浜や東京の生活の中では
味わえないものがこの会を
通して味わえるのだそうだ。
もともと航空会社に勤めていた
後藤さんは、8年前の57歳の時に
早期退職し、若い頃から好きだった
山歩きのガイドボランティアをし、
仲間を集めて山歩きを満喫している。
元々は奥多摩の林業する方が、
明治時代に入られて作られ、
大家族だったらしいと話す。
ご兄弟の家は廃屋になっているが、
空き家になっているのを後藤さんの
知人の水墨画家が夏のアトリエとして
絵を描いて玄庵と名付けたという。
築100年の古民家は、2年前に知人が
亡くなった後、後藤さんが借り受けた。
「山酔会」の方々は、ここに来ると
埃が立ったり虫が入ったりするので
すぐ掃除して宴会の支度に入る。
竈の煙で家の中を燻し、
木に虫が入ったりするのを防いでいる。
囲炉裏で、火吹き竹で炭に火を起こし、
炭の火で魚の干物をあぶる。
囲炉裏を囲んで食事するのは贅沢な時間。
後藤さんが山奥の一軒家を借りた
もう一つの理由は、明治の時代から
続いてる古民家を、放っておけば
廃屋になってしまう。
それは勿体無いことで、神社仏閣とか
大きな建物 邸宅だけが文化財じゃなくて
普通の暮らしをしていた人の記憶が
至る所に残っているので、次の世代、
次の世代に繋げられればいい!
次はどうなるかわからないけれど、
私ができる間は大勢の仲間と一緒に
ここを生き残そうと思っているのだそうです。
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