今回は12月30日放送の番組

プロ野球戦力外通告2018

クビを宣告された男たち

を振り返ります。

 

11月13日、大谷翔平選手が

メジャー新人王獲得のニュースが

日本中を駆け巡っていた時、

福岡県では同日に人生の崖っぷちに

立たされた男たちが

12球団合同トライアウトに挑んだ。

 

野球を続けたい、諦めきれない

男たちとその家族の物語。

 

日本一に輝き胴上げされた男が

まさかのクビ宣告。

 

 

   

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ヤクルトスワローズから

戦力外通告を受けた32歳の

古野正人さん。一軍通算62試合

(今期年俸推定900万円)

 

2015年 リーグ優勝に貢献するも、

戦力外と言われたときは、やっぱり

ショックで頭が真っ白みたいになり、

悔しい以外なかったという。

 

4年前に結婚、38歳の妻 さんは、

過酷な世界で戦うはどんなときでも

自身に溢れていたが、”もう野球を続け

られないかもしれない”と戦力外と

言われた直後、弱音を吐く

はじめてみたそうだ。

 

言われた3日間くらいは「寝れん!」になって

ベランダ行ったり、引退も考えたが、

まだ32歳で今年一軍で勝ち星も挙げている

ので諦める理由はないと現役続行を決める。

 

そんな夫に妻は、よかったなぁ。

そのまま終わっちゃっていいのかな?

と感じていた。

 

 

報徳学園高校→龍谷大学

 

古野さんはいつもエースに

なれなかったが、それでも努力を

重ね、25歳でドラフト6位で

ヤクルトに入団。

 

契約金3500万円 年棒800万円(推定)

 

2013年でプロ初先発を任され、

多彩な変化球とコントロールを武器に、

初勝利をしていた。

 

2015年には、先発・中継ぎで27試合に

登板、チームのリーグ優勝に貢献し、

一軍での居場所を掴むが、翌年の

雨上がりの神宮。

 

2016年6月15日 ヤクルトVSソフトバンク

で、打球を取りに行く際、足を滑らせて

転倒してしまう。

 

受身を取ろうと右手を付いたとき、

右肩に激痛が走り、診断の結果

右肩の亜脱臼で肩関節の靭帯も損傷させ、

結果的に2年間公式戦から遠ざかる事に。

 

肩の痛みに悩まされながら、

強い精神力でリハビリを続け、

今年の8月29日 阪神VSヤクルト戦で

古野さんは一軍で先発し、好投を見せ

3年ぶりに白星に。

 

だがチームの事情により、二軍に降格、

その二軍戦で打ち込まれてしまい、

復帰戦以降、二軍2試合7失点。

 

一軍に戻れぬままシーズン終了し、

10月2日にヤクルトから戦力外通告を

受けてしまう。

 

 

   

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中学生の時、父を亡くしたさん。

 

は兄2人と彩さんを女手ひとつで

育ててくれた母の苦労を見て、

自分の力だけで自分の人生を

生き抜きたい思いで、さんは、

大学教授の秘書や化粧品開発など、

12年に渡りキャリアを重ねるうちに

結婚願望はなくなっていたそうだ。

 

結婚についてだったら

「何で結婚するの?」

「何の意味があるの?」と考えたが、

古野さんは、「それって幸せやん?」

っていう思考のシンプルさが

強い人だったから出来たと語る。

 

プロ3年目で交際がスタート、

人生をかけて野球に取り組む

ひたむきな古野の姿に惹かれ、

さんの結婚願望は次第に変わって、

仕事を辞め、になると決めたそうだ。

 

2014年11月に2人は結婚。

 

プロ野球選手という仕事自体が、

人生のいろんなリスクを背負って

その場に立っている訳だから、

自分の責任で生きてる人なんだと

感じたし、すごく成熟した考えを

持った人だなと、さんは

思うようになっていた。

 

古野さんは、自分の事を

理解してくれるのためにも

再び、プロ野球の舞台へ

戻らなくてはならないと、

ヤクルト戸田球場で行われる

トライアウト受験を決める。

 

 

   

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