今回は10月31日放送の

ビーバップ!ハイヒール

歴史に埋もれた天才の

激動の人生の回を振り返って

みたいと思います。

 

 

知られざる天才たち

生きた激動の人生には、想像を

絶するドラマが隠されている。

 

それを教えてくれるのは、

エコノミスト 玉手義朗先生。

 

 

 

あの天才がなぜ転落 伝説の12人に学ぶ「失敗の本質」
玉手 義朗
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玉手先生によると、

歴史の中に消えてしまった

天才たちがいます、

しかし、彼らの人生を

紐解いていくと、

名を残した人に決して

負けることのない、

それ以上に学ぶ事が多い人生を

送っているという。

 

 

   

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1830年代の麻酔が発見されるまでの

手術現場は地獄のような

ありさまだったという。

 

それは、手術の途中の

ショック死・手術を悲観しての

自殺者が多かったそうだ。

 

だが、麻酔のおかげで医療技術は

飛躍的な進歩を遂げ、数多くの

命が救われるようになっていった。

 

にも関わらず、麻酔の第一発見者の

歯科医 ホレス・ウェルズを知る人は

ほとんどいない。

 

1844年 アメリカのある日、

ウェルズは、奇妙なイベントに

足をとめていたそうだ。

 

それは当時、笑気ガスとも

呼ばれていた亜酸化窒素を吸うと、

突然 急に暴れ出したり、

踊りだしたりすることが

知られていたようだ。

 

 

亜酸化窒素を吸ったは、

何度も椅子に足をぶつけて

出血いるのに全く気付いていない。

 

その光景を見たウェルズは、

これを使えば痛みなく、

虫歯が抜けるんじゃないか?

と思いつき、自らが実験台となり、

亜酸化窒素を吸入して、

親知らずを抜いて貰った。

 

すると、全然痛くないという。

 

これが麻酔発見の世紀の瞬間。

 

 

ウェルズは麻酔の発見を

広めるため、医学界の権威の前で

麻酔公開実技を行った。

 

しかし、調達した窒素濃度が

いつもと違っていた事が原因で

公開実技失敗!

 

この失敗により、ウェルズ

医学界から完全に干されて

しまったという。

 

 

ウェルズを慰めていた弟子の

ウィリアム・モートンだったが、

の本音は、麻酔のかけ方は

全部教わっているので、

その技術を盗んで大金持ち

なるんだと。

 

実はモートン、歯科医になる前は、

筋金入りの前科持ちの詐欺師。

 

過去の悪行を改め、ウェルズ

弟子入りしていたが、詐欺師の

顔が蘇っていた。

 

 

   

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ウェルズの失敗から1年後、

ウェルズの技術を盗んだ

モートンは、亜酸化窒素

と同じ効果を持つエーテルを使って、

麻酔の公開実技を成功させた。

 

その結果、医学界の歴史には

麻酔の第一発見者として、

ウィリアム・モートンという

名前が刻まれているという。

 

モートンは、エーテルを使った

麻酔の特許を申請、国もこれを

すぐに認めたが、モートン

計画が台無しに?

 

 

その理由は、

アメリカ・メキシコ戦争

 

メキシコと戦争を繰り広げていた

アメリカが、負傷者の手当の為に

特許を無視して、無断でエーテルを使用。

 

これを知った他の医者たちも、

こう然とエーテルを使うように

なった結果、モートンに1銭も入らず。

 

あまりのショックにモートンは、

精神が不安定になって、ある日突然、

池に飛び込んで、享年48歳で死亡。

 

 

ウェルズは、公開実技の失敗後、

麻酔としてクロロホルムを使い、

歯科医として再始動。

 

だが、自らが実験台となって

クロロホルムの効果を試し、

幻覚を引き起こす

クロロホルム中毒に。

 

精神を病んでウェルズは、

娼婦硫酸をかけて逮捕された。

 

その獄中で自殺。

 

密に持ち込んでいた剃刀と、

自らが発見したクロロホルムを吸入。

 

左足の動脈を切り裂いたという。

 

 

   

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