今回は4月15日放送の

バリバラ

ウワサの多目的トイレ大研究

を振り返ってみます。

 

 

今年の3月、国は障がい者

親子連れなどが使うトイレを

多目的トイレ多機能トイレなどと、

呼ばないようにと発表!

 

使う人をはっきりさせて、

本来必要としていないの利用を

減らそうという。

 

 

車いすユーザーの9割が

「多目的トイレで待たされた」

国土交通省「多機能トイレの利用実態調査」(2011年)

 

 

そもそも多目的トイレを

どんなふうに使用しているのか?

 

自力で尿を出せない人が

カテーテルという器具を使っている。

 

自分で尿意とかない人が、

尿を吸収するパットを利用し、

1日1回必ず交換している。

 

過敏性腸症候群でお腹を

壊しがちの人が、混んでいる時に

多目的トイレを使うことがある。

 

 

 

オストメイト(人工肛門ユーザー)は、

便を出す穴がお腹に開いていて、

パウチという袋を着けている。

 

便がたまって重くなると、

↓のトイレに捨てる。

 

 

 

 

普通の便器だと床に膝をつけたり、

しゃがんだりして腰を

悪くしてしまう事ある。

 

オストメイト用設備があれば、

立ったまま便を捨てられ、

パウチも洗いやすいのだそうです。

 

 

義足ユーザーは長い行列だと、

立って待つのがしんどい時に

使うことがある。

 

残っている足と義足がすれて、

靴ずれみたいになって痛くなる為。

 

傷の手当や、義足の履き直しを

するのには少し広いスペースが必要。

 

 

   

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トランスジェンダーの方は、

女性として生活していた時、

女子トイレに入ることが苦痛。

 

男子トイレに入る勇気もなく、

周りにどう思われるか不安で、

バレるのが嫌。

 

 

 

なんか使うの申し訳ない問題

 

誰も並んでいないので、

多目的トイレに入って、

結構 時間がかかって出た時に、

ベビーカーのおさんがいると、

申し訳ない。(人工肛門ユーザー)

 

見えにくい障害で、杖を持っていないと

入る時に変なふうに思われていないか

考えてしまう。(義足ユーザー)

 

健常者の人が出てきたのかな

って言うのはよくある。

(車いすユーザー)

 

 

 

多目的トイレの知られざる歴史

 

車いすユーザーの山本さんは

30年以上に渡り、趣味でトイレ研究を続け、

一部で高い評価を受けている。

 

山本さんに教えて頂く、

多目的トイレの歴史~黎明期編~

 

障がい者用の便器が大手トイレメーカーから

売り出されたのは1971年、東京オリンピック後に

バリアフリーが広がり始めた頃。

 

80年代には、街中に車いす用トイレが

増え始めたが…

 

・つり革が高すぎて座っていると

手が届かないトイレ

 

・手すりが便器から離れすぎていて、

つかまれない

 

など、作ったが使いづらいものが沢山!

 

 

   

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90年代に入ると、喫煙する人

住みつく人が出始めたらしい。

 

そこで、2000年頃に

だれでもトイレの登場。

 

親子連れ高齢者など事情のある

誰もが使えるようにすれば、

便利で不正使用も防げると

考えられるようになった。

 

しかし、車いす用トイレに

オストメイト用の設備を

後からつけ足すと、

室内が狭くなり、

車いすで手を洗えない!

 

オムツ用のゴミ箱を置くと、

車いすで便器に辿り着けない!

 

山本さんは、普通のトイレが

使えなさそうな人を全部、

多目的トイレに押し込み、

健常者障害者を分けてしまう

っていう社会的な発想の

あらわれな感じだという。