今回は2025年5月6日放送の

ザ!世界仰天ニュース

身近な危険スペシャル!

を振り返ってみたいと思います。

 

 

 

ゴールデンウイークに何が起きた?

まさかの集団感染

 

今から20年ほど前のある年、

ゴールデンウイーク直後に

次々と人が倒れた。

 

年齢も、性別も、

住む街もバラバラ。

 

全員が重い食中毒のような

症状で、死者も。

 

しかし、これらは

食材や食品が原因ではない。

 

 

厚生労働省の資料

当時の報道を基に再現

 

 

ゴールデンウイークから

10日ほど経ったある日、

高齢女性の体に異変が!

 

突然の吐き気で病院へ行き、

そのまま緊急入院。

 

検査の結果は、O157

(腸管出血性大腸菌)が検出。

 

これは、主に牛・ヤギ・羊などの

家畜に生息する病原大腸菌。

 

少量でも人間が体内に取り込むと、

食中毒を引き起こす可能性がある。

 

症状としては、発熱・腹痛・

嘔吐・血便などがあり、

酷い時には合併症を引き起こし、

命の危険も。

 

この老夫婦息子夫婦と同居

しており、同じような食事を

していたが、症状が出たのは

この高齢女性だけだった。

 

その後、この女性

症状は悪化。

 

O157が体内に入ると、

ベロ毒素という毒性の強い

物質が出て、全身を巡り、

赤血球や血小板を破壊しながら、

溶血性尿毒症症候群を

引き起こすことがある。

 

 

   

Sponsored Links

   

 

 

そんな中、今度は

女性の夫

激しい腹痛で倒れて

検査をすると、からも

O157が検出された。

 

医療機関でO157が出た場合、

地域の保健所に

連絡を入れる必要がある。

 

この時、保健所職員には

既に数件のO157感染の

連絡が入っていた。

 

それと同様の原因だと思い、

ゴールデンウイークに

テーマパークに行かなかったか

質問した。

 

保健所職員老夫婦

テーマパークへ行ったと

思っていたが、

2人は行っていない。

 

老夫婦に異常が起きる数日前、

既に感染者が出ていた。

 

全く別の町に住む20代女性が、

激しい腹痛に苦しんでいた。

 

あまりの事態に病院へ行って

検査をすると、O157が検出された。

 

この女性が最初の感染者。

 

O157の多くは加熱不十分の

料理が原因となることが多いが、

女性はそのようなものは

口にしていなかった。

 

地元のテーマパークに行った際、

近くの中華料理で外食はしたという。

 

 

別の町に住む2人目の感染者は、

症状が出る前に食べた物を

聞いても共通点がなかった。

 

ところが、2人目の感染者

地元のテーマパークに行っていた。

 

2人に共通するのは、

テーマパーク。

 

だが、そこは余りに広い施設。

 

共通の食べ物を探った。

 

 

   

Sponsored Links

   

 

 

O157は空気感染ではなく、

経口感染。

 

口から菌が入ることで感染。

 

だが、食べたものに

共通するものが見つからない。

 

2人が共通していたのは、

同じ動物イベントに行っていた。

 

それは、GW期間中だけ

開催されていた動物との

ふれあいのイベント。

 

その後、別の町の

幼い子ども園児数人

感染が拡大。

 

ヤギのフンには、O157が

存在する可能性が。

 

感染を防ぐため、

手洗い・消毒などの対策が

講じられている。

 

動物に触っても、消毒すれば、

何の問題もないが、

消毒液を調べる。

 

使われていたのは、消毒用の

エタノールで本来、70~80%の

濃度が推奨されているが、

この時は約35~40%

(通常の倍に薄めた)で、十分な

殺菌ができなかったと考えられた。

 

また、手を洗う場所が

離れていた。

 

菌がついたまま

移動することなった。

 

さらに、ふれあいコーナーの

動物の世話を担当する係員が、

牛やヤギの排泄の処理も

担当していた。

 

ヤギからの菌と

患者の菌が一致し、

感染源はヤギのフン。

 

 

テーマパークに行っていない

老夫婦は同居している息子

がイベントに参加していた。

 

菌を持ち帰った息子夫婦

菌を持ち帰り、感染。

 

落しきれなかった

菌による感染を防ぐ為、

厚生労働省ではドアのノブや

タオルの共用、入浴に

気をつけるようすすめている。

 

 

   

Sponsored Links