今回は8月2日放送の
ビーバップ!ハイヒール
公安の真実を振り返って
みたいと思います。
公安警察の実態を教えてくれるのは、
元公安捜査官 江藤史朗さん。
現在は小説家として、
警察小説を数多く出版している。
江藤さんは、最近ドラマなどで公安を
取り上げたものが見られるように
なりましたが、真実を捉えたものが少ない。
公安の真実の姿をお伝えしたいという。
前回分はこちら↓
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公安の真実
スパイ作り
協力者は、あらゆる調査をした
候補の中から選ぶ。
身元・職歴・犯罪歴、性格・趣味・
家庭関係、交友関係など、ありとあらゆる
調査がなされ、そこから協力者として
ふさわしいか判断されるという。
協力者との接触方法は千差万別で、
状況に合わせて行い、初めは捜査官と
名乗らず、何度か会って信頼関係を作る。
時には物品や金銭を渡し、
頼み事を拒否しにくくする。
関係を深めたら、捜査官と打ち明け
協力を要請するようだ。
その時、大抵の協力者は、
そんな気がしてました、
僕で良ければ協力します。
というような反応をするという。
協力者の育て方
協力者を育てるというのは、
協力者の地位を上げるため
協力し、育てる。
そうする事で、より精度の高い
情報を得られるという。
重要参考人を逃がさない”転び公妨”
と呼ばれる伝家の宝刀がある。
まず職務質問し、手帳を示し
周囲の一般人にあくまで
丁寧に確認させる。
その時、重要参考人に、
警察官が暴力を振るわれた様子を
見ていた事について協力頂ける
かと一般人の証言を確認する。
あえて一般人に見せながら
証言をとり、現行犯逮捕する。
それが”転び公妨”
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協力者を育てていくのには、
だいたい5年掛かると江藤さんはいう。
例えば、地方議員になった人間を
国会議員まで持っていかせるなど。
公安警察になるための試験の中で
重要視されるのは公安のセンス。
そこでセンスを試すため、試験に
30人で尾行テストをする。
15人ずつ逃げる側と追う側に分かれ、
大体6時間ほど、逃げる側は
ゴール地点を目指す。
また、逃げる側・追う側のどちらも
ノルマをクリアしなければならない。
江藤が挑んだカルト宗教壊滅作戦
江藤さん率いる捜査チームは、
カルト教団の捜査を進めていた。
その教団は霊感商法で多額の金を
集めていたが、公安の狙いは
教団の壊滅だった。
北朝鮮に資金を流す、
反日有害団体として捜査を行う。
ある日、がんが治る!?
患者の自然治癒を高める病院を
経営しているのがカルト集団と
発覚し、内偵調査を開始した。
急患のふりをして病院に潜入する
捜査官と、患者のふりをする数十人の
捜査官で病院の経営実態を調査。
病院を追い詰めるために
入院患者に近づいたり等
証拠探しをすると、
オウム真理教と似ていたが、
病院を追い込む決定的な
証拠ではなかった。
そんな中、江藤さん達が目をつけたのは、
ゴミ処理業者からの情報。
病院には一般廃棄物と医療廃棄物があり、
医療廃棄物の量と病院の売り上げに
違和感を感じて調べてみると、
医療廃棄物を一般廃棄物として
捨てていた廃棄物処理法違反で
あることをみつけだすと、他にも
様々な悪事も明らかとなり、
病院は廃業し、教団の大きな
資金源を壊滅させた。
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