今回は2025年7月15日放送の
ザ!世界仰天ニュース
知識は命を救う食の危険SP
を振り返ってみたいと思います。
謎の昏睡状態
殺人菌はどこから?
自然界最強の毒素をつくりだす
菌がある。
その菌がつくった毒素が
ある食べ物から体内に入り、
大変な目に遭った。
2022年2月、朝から体調が
すぐれなかった女性、
お腹をこわしていた。
雑誌のライターをしていた
その女性はこの日も取材があり、
そば屋にいた。
よかったら食べてくださいと
そばを出してくれたが、
とても食べる気にはなれなかった。
それでも、失礼かと思い、
つゆを一口飲むと、
お手洗いに。
異常を感じたスタッフは
車で女性の自宅まで送った。
しかし、その頃には
脚に力が入らなくなっていた。
女性の家には弟家族も住んでおり、
甥っ子に運ばれてベッドへ。
夜になると、女性は
ベッドの脇で動けなくなり、
救急搬送された。
女性は血圧低下を起こし、
ショック状態だった。
すぐに、血圧をあげる昇圧剤と
脱水を防ぐ点滴が行われた。
腸の動きが良くないので、
消化器科の廣瀬医師に
引き継がれる。
その原因は腸閉塞?
腸閉塞とは、何らかの原因で
腸管内の食べ物などが詰まって、
腸管がふさがった状態。
Sponsored Links
腸閉塞の場合、腸管内に
水分が溜まり、吸収が
うまく行われないため、
脱水症状を引き起こす。
女性が発症した足に力が
入らないなどの症状は、
脱水症状によるもの。
腸ぜん動が鈍くなった?
腸ぜん動とは、腸壁にある
筋肉が収縮して、食べ物を
移動させる動き。
女性の場合、ウイルスなどで
腸ぜん動の動きが鈍くなり起きた
腸閉塞と思われたが、ある
食べ物による恐ろしい菌で、
命の危機が迫っていた。
数時間後、女性は昏睡状態に。
呼吸停止は腸閉塞が原因で、
起こらないのになぜ?
すぐに、人工呼吸器を装着し、
呼吸は安定したが、肺に水が
溜まるなどの肺の異常や
心不全など、心臓の異常を調べる。
すると、肺や心臓に異常なし。
さらに、脳からの肺のシグナルも
確認し、脳にも異常がなかった。
原因となるものを体内から
排除しないと、自発呼吸できない。
呼吸筋が麻痺したのではないかと、
呼吸筋麻痺で考えられる病名を
候補として挙げていったが、
恐ろしい菌による食中毒は
入っていなかった。
なぜなら、その菌による食中毒は
2000年以降、国内で6件しか
発生していなかったため。
女性の症状と合致するものは
見つからず、廣瀬医師は
脳神経内科のある病院への
転院を相談。
これが、女性の運命を変える。
Sponsored Links
ボツリヌス症の可能性を
指摘される。
ボツリヌスのつくる毒素は、
自然界最強で死亡率は5~8%
出典:日本感染症学会
その毒性の強さは、
オウム真理教が細菌兵器として
研究していたほど。
ボツリヌス菌という細菌が
増殖の時に作り出す毒素によって、
人体に異常を引き起こす。
その毒素は神経を攻撃して、
筋肉の動きを麻痺させ、
最悪の場合は呼吸筋が麻痺して、
死に至ることがある。
女性は地方の知り合いの店で、
店主からいずしを貰っていた。
それは、店主の友人の手作りで、
真空パックしてくれていた。
女性はそれを冷蔵庫に入れず、
半日放置していた。
女性は貰った翌日に、
3分の1ほど食べていた。
廣瀬医師は保健所に連絡。
食中毒の疑いがあると
診断された場合、
保健所へ届け出る義務がある。
また、一般的な病院には
ボツリヌス症に対する
抗毒薬は置かれていないため、
保健所経由で手配する必要がある。
廣瀬医師も国立感染症研究所から
抗毒薬を手配し、投与した。
さらに、保健所の職員が
女性の自宅からボツリヌス症の
疑いのある食べ物を回収。
すると、自宅に残っていた
いずしからボツリヌス毒素が検出。
女性はいずしによって、
ボツリヌス毒素が体内へ
入ったと考えられた。
Sponsored Links