今回は2025年7月15日放送の
ザ!世界仰天ニュース
知識は命を救う食の危険SP
を振り返ってみたいと思います。
謎の昏睡状態
殺人菌はどこから?
ボツリヌス菌は自然界に
広く存在していて、野菜や
魚や肉など、普段 口にする
ものにも含まれている。
しかし、通常 ボツリヌス菌は
芽胞と呼ばれる状態で、毒素を
出すことはないので、食べても
問題はない。
ある条件で増殖して、
毒素を作り出す。
缶詰や真空パックなどの
酸素の少ない環境を好み、
とくに30~36℃で
最も活発になり、一気に増殖。
大量の毒素を作り出す。
真空パックにされてから、
女性が食べるまでの間に
ボツリヌス菌が増殖して、
大量の毒素を生み出した
可能性が。
女性は35日も
入院することになったが、
幸い後遺症はなかった。
いずしは適切な衛生管理・温度管理
して作れば、安全に食べる事ができる。
それでも、地方自治体では
手作りのものは他人に
渡さないように注意を
呼びかけている。
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ボツリヌス症は、
ある保存食品の保管方法を
間違えて発症した事例が。
レトルト食品は常温保存が可能。
冷蔵保存が必要なチルド食品。
この2つを間違えると、
大変なことに!
関東のある町で起きた。
夏休み中に子ども達だけで
過ごしている家で、この日の
昼食は鍋で温めるだけの
手軽なハヤシライス。
だが、食べようとした時に
ニオイや味が変な気がした。
兄はすぐに吐き出したが、
少女は一口飲みこんでいた。
翌朝、少女は気分が悪くなって
病院に行くと、手を握ることも
出来なかった。
筋肉が著しく低下して、
麻痺症状が出ていた。
その後、自力呼吸もままならない
状態となったため、気管挿管が
施された。
ボツリヌス菌での食中毒は
稀なので、この時点で医師は
ボツリヌス症だとは気がついて
いなかった。
兄はあのハヤシライスが
腐っていたこと、妹も
食べてはいないと思い、
父親には言っていなかった。
入院から4日目、呼びかけにも
全く反応しなかった。
実は少女が食べたハヤシライス、
家族はレトルト食品だと
思い込んでいたが、冷蔵が必要な
チルド食品だった。
レトルト食品は製造過程で、
細菌が死滅する120℃で
殺菌処理している。
そのため、常温で長期間
保存できる。
あのハヤシライスは、
真空パックであるものの、
要冷蔵と記載された
チルド食品でボツリヌス菌が、
死滅する温度では
加熱されていなかった。
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チルド食品のハヤシライスを
常温で保存したため、
ボツリヌス菌が増殖。
毒素を出してしまい、
それを食べた少女は、
大変目に遭ってしまった。
ボツリヌス症とわかってからも、
少女は呼吸筋まで毒素に侵されて
いたため、回復に時間がかかり、
無事に退院できたのは
入院してから1年後だった。
この事例をきっかけに
当時の厚生省は、
冷蔵を要する食品には
その表示をわかりやすく
することという通達を出し、
注意を促した。
ボツリヌス菌が繁殖した
食べ物は通常、異様な味や
ニオイがする。
そのような異変を感じたら、
未開封でも絶対、
口にしないように。
市販の缶詰の大部分も
レトルト食品と同じく、
加熱処理が済んでいる。
しかし、加圧加熱殺菌済という
表示がないものには保存方法に
注意が必要。
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