今回は2025年8月5日放送の
ザ!世界仰天ニュース
衝撃な病と闘う芸能人
を振り返ってみたいと思います。
インフルエンザなどの感染症に
しょっちゅうかかる芸人
パセリの山本ズバーンさんが
闘う謎の病とは?
山本さんは両親と4つ上の
姉との4人家族。
子どもの頃、姉弟は
しょっちゅう風邪をひいていた。
治ったと思っても、
すぐに熱が出る。
毎週のように風邪を
ひいている状態が続いた。
そんな頃、姉がこれまでにない
高熱を出して、救急病院へ。
詳しい検査の結果、医師は
きょうだいがいたら、
連れて来て下さいといった。
そう言われ、山本も検査を受けると、
カルタゲナー症候群というまれな
病気を患っていることがわかった。
風邪のような症状が多かったのは、
その病気によるものだという。
カルタゲナー症候群とは、
体内にある線毛が正常に機能しない
線毛機能不全症候群の一種。
様々な症状を引き起こす
先天的な遺伝性疾患。
線毛は細胞から毛のように
生えているもので、大きさは
直径5000分の1ミリ。
肉眼では確認できない線毛だが、
体を守るとても重要な働きがある。
空気中に飛び交っている
ウイルスや細菌が体内に
入らないように
ブロックしているのが線毛。
気道に入った異物はまず、
粘液がギャッチ。
次に線毛が働き、
痰などとして、
体の外へ弾き飛ばす。
しかし、カルタゲナー症候群の
場合は、線毛の働きが
不十分のため、ウイルスや
細菌に感染しやすくなる。
1万人~2万人に1人といわれる
稀な疾患で、2024年4月に
厚生労働省により、
指定難病に登録された。
姉も線毛が機能していない
状態だった。
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ご両親は発症していないが、
病気の遺伝子を保有していて、
それがお子さんたちに遺伝し、
発症したのではないかと、
医師は言う。
山本の場合、両親ともに
線毛が動かない疾患の
遺伝子を保有していたので、
子どもたちは4分の1の確率で、
発症してしまった。
今のところ明確な治療法はない。
外出するときは、細菌や
ウイルスから身を守るため、
マスクは欠かせない。
全ての異物を防ぐことは出来ず、
これまではインフルエンザなどの
感染症が流行すると、ほぼ確実に
感染したという。
2020年に世界を震撼させた
新型コロナウイルスの時、
山本はお医者様の話で
かかった時に他の人と違う
症状が出る可能性もある。
感染したら、重体以上の
考え方をした方がいいと言われ、
ずっと家にいたという。
1年くらいは家にいて、
かからなかった。
体はいつも微熱でだるい状態。
さらに、大量の鼻水がでるのも
カルタゲナー症候群の特徴で、
慢性的な副鼻腔炎。
吸引機で鼻水を吸い取る毎日。
夜が大変だった山本さんは
細菌やウイルスが一日分
蓄積するせいか、
毎晩のように高熱が。
月に数回は39度を超える
熱が出たという。
健康診断では、
心電図に反応がない。
これも、カルタゲナー症候群の
特徴で、内臓逆位。
内臓逆位とは、内臓の位置が
鏡に映したように、すべて
左右反対になる症状。
本来、左にある心臓が右にあった。
内臓の位置は線毛の動きが
深く関係している。
卵子と精子が結合した
ヒトの胚は左右対称に
形成される。
その後、線毛が
プロペラのように
時計回りに回転し、
水流が発生。
これにより、内臓の位置が
形成されるが、線毛が
うまく機能しないと
水流が発生せず、内臓が逆に
なることがある。
線毛機能不全症候群の患者に
内臓逆位・慢性副鼻腔炎・
気管支拡張症があると、
カルタゲナー症候群と
診断される。
毎日、夜になれば高熱が出て、
薬で熱を下げる日々。
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しかし、山本さんは中学に
上がると、医師にこの病気は
部活とか、運動したら
ダメかと相談した。
すると、むしろ適度に
運動してください。
その方が痰なども出やすくなって
いいと言われ、中学で
バトミントン部に入部。
カルタゲナー症候群による
熱や鼻づまりなどはあったが、
がんがん激しい運動をした。
その時は、風邪の状態で
運動しているような状態で、
生まれつきで不調に
慣れちゃって、お医者さんは
いい意味でバカでよかったね
っていっていたという。
病に苦しむことはありながらも、
前向きに過ごしていた山本さんは、
芸人の道へ進んだ。
そして今、感染症に
かからないようにするため、
舞台と家以外は常にマスクし、
出番の直前まで外さない。
それでも、痰が喉に絡んで、
本番中にも咳が出る。
自宅では、空気清浄機と加湿器。
エアコンも空気清浄機付きの
ものにしていて、3台は基本的に
つけっぱなし。
外出から帰ると、
鼻洗浄用の道具を使って、
鼻を洗っている。
さらに、痰を出しやすくする
薬を1日3回服用している。
こうした処置を毎日して、
高熱が出ないようにしている。
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