今回は10月14日放送の
ポツンと一軒家
を振り返ってみます。
静岡県にあるポツンと一軒家を
捜していると、ジョギング中だった
地元の事情通 コウゾウさんと出会う。
ポツンと一軒家について、知っている
人だったが今は誰も住んでいないという
空き家だったが、コウゾウさんによると
近くに竹細工をする人が住んでいる
情報をGET、最初に捜していた家から
3km離れた所にポツンと一軒家が
存在していた。
そこにはスズキゲンさんという全国で
有名な竹職人さんが2年前に
移住してきたという。
山に登る脇道を発見し、道幅が狭く急な
坂道を進むと木々が生い茂る林道がある。
林道を抜けると視界が開けて明るくなるが
再び森の中へと続いていた。
本当に一軒家があるのか?と不安になった
その時、結構大きめの家を発見した。
家を訪ねて見ると家を掃除している
最中だったスズキゲンさんの姿があった。
掃除終了後に家の中を見せてもらうと、
手前に15畳と奥に10畳の二間続き、
25畳の和室があった。
スズキさんは、竹の仕事をしている為、
竹を自分で採って火で加工している。
隣の家が近いと迷惑になる事や、
主要な道路から見ると嫌な思いを
する人もいるのではないかと、
それを気にして山の奥に住んで
いるという話を聞く事ができた。
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幼少期からモノ作りが好きだった
というスズキさんは、29歳の時に
師事した竹職人のもとで
6年間修行し、8年前に独立した。
自身の工房を開くために、
材料の竹が手に入りやすい
山の物件を探した結果、
条件にぴったりな築130年の
古民家を借り、3年前に移住して
一人で暮らしているという。
広い和室の縁側越しに見える
四季折々の自然の風景がスズキさんの
心をつかんだのだそうだ。
お客さんが来てくださる事があるので、
和室でお茶を飲んでもらったり、
商品を見てもらったりしている。
普段、スズキさんがいるのは板の間で、
2階のベッドルームで就寝している。
痛みの激しかった水周りは、
入居前にリフォームして、
キッチンコンロは、
IHヒーターを使っていて、
水は沢から引いているという。
料理はあまり得意ではないそうなので、
周りの人たちに助けてもらい、
おかずを頂いたりする等、
地元の人との交流もある。
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スズキさんが作っているのは、
竹編みの鞄など、ほとんど
ナタとノコギリを使って、
大体60時間位で1個が出来上がる。
痛みやすい取っ手の部分と
四隅の角の補強に皮革を
使用しているのが特徴。
皮革も、どんどん色が変わり、
竹も経年変化で色が変わっていくので、
組み合わせたら面白いと考えている。
今は予約がいっぱいで4年待ちの
2022年のお届けになるようです。
実際に手で触れて見て実物を
確かめてから買って欲しいという
思いから、展示会や工房で
の注文のみ購入が可能。
通信販売では一切売っていない。
直接床に接する鞄の下に強度を
持たせるため、節を底にして
編んでいるという。
実用的な深さの鞄を作るには、
節間が80cm以上の長さが必要で、
多種に比べて節間が長く細工が
しやすい真竹を選んでいる。
山の竹と川の竹では、
水辺の竹の方が節間が長い。
竹は11月と12月の
新月の日に採るという。
その訳は、1年の内で
一番養分が少ない時期。
その一月の中でも一番養分が少ないのが
新月の時で、養分が多いとカビの
元になったり虫が入ってしまったりする。
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