今回は10月6日放送の
ザ!世界仰天ニュース
渋谷天然温泉爆発事故
を振り返ってみます。
2007年6月19日
東京渋谷の人通りが多くて
住宅も密集している場所で、
温泉施設が爆発し、渋谷の街が
パニックになってしまった。
その原因は、企業のずさんな
安全対策にあった。
2001年 北海道旭川市
母親と2人で暮す女子高生が
高校1年生の時、両親は離婚。
そんな彼女は、高校を卒業したら
東京の専門学校に行きたいという
夢があった。
航空会社で英語を使った仕事をする為、
彼女は高校卒業後に上京し、一人暮らし。
奨学金制度を利用して専門学校へ。
その頃、東京のあるオフィスで
渋谷で温泉が出て、温泉施設の
建設がスタートした。
彼女は英語を学んで、
積極的に就職活動する。
しかし、彼女はどの航空会社も
不採用だった。
2003年1月 専門学校卒業前
成人式で彼女は、
旭川に帰ってきた。
そして卒業後の進路について
東京で働きながら航空会社の
就活を続ける事にすると、
英語力が認められて契約社員として
一流ホテルのラウンジで働く。
2004年6月 大手建設会社の
設計本部で、渋谷の温泉施設の
建設依頼をベテラン設計士が
任されていた。
東京の深さ1000m以上から出た
温泉水にはメタンガスが
含まれている事が多い。
メタンガスは可燃性で、
濃度が高くなると爆発の
危険性が出てくる。
そのため、温泉水から
メタンガスを分離する
必要があるという。
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このベテラン設計士は、
温泉水の処理施設の
設計は初めてだった。
温泉施設は
渋谷「松濤温泉シエスパ」
と名付けられ、地下1階
地上9階の女性専用。
露天風呂・エステ・ラウンジもあり、
宿泊も可能、若者の中心地で
天然温泉に入れる事を売りにしていた。
温泉が出たのは、渋谷の大通りから
1本裏に入った場所で、温泉水から
メタンガスを安全に廃棄。
メタンガスの処理方法は、
汲み上げられた温泉水を
タンクに入れ、空気に触れると
空気よりも軽いメタンガスが上昇。
その性質を利用して地上へ排出。
そして、メタンガスが抜かれた
温泉水だけを道路の下のトンネルを
通って、客用施設に送るしくみ。
メタンガスは地上の空気中に
放出されれば爆発の心配はない。
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メタンガスは無色無臭で
漏れているかはガス探知器でないと
分からないので、近隣住民から
地上の低い場所にメタンガスを
排出するには不安だと声が上がる。
温泉水と同じく、ロード下の
トンネルを通し、メタンガスを
客用施設の高い場所から
排出することになった。
が、これには温泉水から放出された
メタンガスは湿気をおび、パイプを
通る際に結露が発生してしまう。
その水分が1番低い部分にたまり、
それを放置していると水でパイプが
閉ざされる危険がある。
そこで、水を抜けるバルブを取り付けて
定期的に水を抜けるようにした。
こうして2005年2月1日に
シエスパ着工。
その頃、ホテルラウンジで
働いていた彼女はラウンジの
マネージャーの姉と出会う。
2006年1月9日
設計・施工した建設会社から
運営・管理する会社への
説明会が行われる。
温泉のくみ上げは電子制御され、
タンクの水量が減ると
自動的に電源が入る。
温泉層の中でメタンガスが
くみ上げ施設の部屋に
いっぱいになってしまった時に
排出できるパイプがある。
そこから排出される量なら、
排気ファンがあるので
部屋内にメタンガスたまる
危険性はない。
ガス検知器も排気ファンを
回しておけば、メタンガスの
濃度が爆発範囲の濃度を
超えることはないと説明する。
当時、カス検知器は天然温泉施設に
設置する条例・義務はなかった。
だが、この説明会にはある重大なことが
周知されなかったそうだ。
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