今回は2月25日放送の

ETV特集 

ルポ 死亡退院

~精神医療・闇の実態~

を振り返ってみます。

 

 

そこに入ってしまったら

死ぬまで抜け出せないという感じ。

 

山の奥にあって、外部の目はない。

 

同番組が去年入手した

ある精神科病院の内情を告発する

映像と音声。

 

記録されていたのは精神障害のある

人たちが虐待を受けている様子。

 

准看護師による、

うっせぇな殺すぞ

看護師による、

なんでこぼすんだよ、

泣いたら拳骨で叩くぞお前

などの音声が流れていた。

 

 

病院スタッフは、

あそこの中では人権はないです。

 

医療的にケアも適当なので

実際はどんどん悪くなって

しまっていく。

 

いらないものを捨てるみたいな

感じで、行き場のない人たちの

たまり場みたいな。

 

だから、そこに入れられてる

ってことは、求めてる方たちも

いらっしゃるってことが

現実なんだろうな。

 

必要悪じゃないですかね

という。

 

 

家族や地域に居場所を失い、

長期間入院していた患者たち。

 

多くの人がそのまま病院で

死亡していた。

 

 

取材を続けると、

浮かび上がってきたのは

精神医療の知られざる一面。

 

 

   

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弁護士相原さんは入院患者からの

SOSを受け、その支援にあたっている。

 

東京都八王子市にある滝山病院。

 

病床数は288で、精神障害や

認知症があり、人工透析が

必要な患者が多く入院している。

 

相原さんは患者との面会の様子を

記録している。

 

これまで支援してきた患者は10人。

 

去年4月に1人の男性と面会した。

 

2022年4月4日、

はこのまま帰りたいです。

 

帰ったら殺されちゃいますよ、

夜はたまに縛られ、透析室で

折檻を受けたという

幸田(仮名)さんは知的障害がある。

 

統合失調症を発症し、

慢性腎不全のため

人工透析を受けていた。

 

内部告発の映像に病棟での

幸田さんの様子が記録されていた。

 

幸田さんは家族に宛てた手紙を

書いていたが、手紙はカルテに

挟まれたままで、家族には

届いていない。

 

 

弁護士との面会から戻った

幸田さんは准看護師2人から、

ふざけんじゃないよ、

何聞かれたのあんた、や

あなた何言ったの、本当に

などと、詰め寄られていた。

 

 

最速で動こうとした相原さん、

最初に幸田さんとお会いしてから

ひと月は経っていない時に突然、

急死された。

 

享年46歳で死亡診断書には

急性心不全で、原因は不詳と

記されていた。

 

相原さんは虐待による

死亡の疑いがあるとして

警察に相談。

 

遺体の解剖が行われたが、

因果関係は認められなかった。

 

 

   

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そのことがあってからとにかく、

どんな人から相談が来たとしても

背景事情に関わらず、片っ端から

この病院は1秒でも早く逃がさないと

いけないんだ。

 

そこはすごくはっきり

線を引くようになった。

 

なので、お金の話は

飛ばすことにしよう。

 

ボランティアでやらせて

いただくと最初に

お伝えした上で相手

お金を持っていようが

持っていまいが、

そういう形で入るって

いうふうに決めて

やっているという。

 

 

消灯前の病室で行われていたのは、

体をベッドに縛りつける身体拘束。

 

身体拘束とは医師の指示で行い、

記録で残すことが法律で

定められているが、

拘束を受けていた男性

カルテや台帳に

拘束の指示はなかった。

 

 

病院スタッフによると、

転んだら困るから。

 

そこら辺を

汚されたら困るから。

 

面倒くさいことにならないように

患者さんは手足動かせない状態に

なってしまうので、抵抗するが、

その時はスタッフが集まって

手を押さえて拘束する。

 

 

監査が来る時、もいたけど

一斉にバーッとみんな

手分けして、拘束帯を集めて隠した。

 

これが日常茶飯事で

行われるのはおかしい。

 

看護婦長に指示して下さい

って言ったが、それから

態度が変わって、看護婦長から

ばかじゃないの」とか、

うそつき」とか、怒鳴られながら

っていうのが始まって、ここでは

気を許して話しちゃいけないんだな

と、思ったという。

 

 

   

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