今回は2月25日放送の

ETV特集 

ルポ 死亡退院

~精神医療・闇の実態~

を振り返ってみます。

 

 

前文

 

 

日本の精神科病院では

一般化に比べ、

医師の数は3分の1。

 

看護職員については

4分の3で良いとされている。

 

夜の病棟では49人の患者

3人のスタッフで見ていた。

 

職員の9割が

アルバイトなどの非常勤。

 

 

2月15日警視庁が滝山病院に

捜索に入り、患者への暴行の疑いで

看護師1人を逮捕。

 

3人のスタッフの捜査も進めている。

 

病院を監督する立場にある

東京都も調査を始めた。

 

病院は番組に対し、虐待行為などを

認めていたことはなく、監督指導を

尽していたと回答。

 

違法な身体拘束や看護記録のねつ造に

ついては、そのような認識はなく、

調査を行うとしているという。

 

 

滝山病院は50年以上にわたり、

地域の精神医療を担ってきた。

 

なぜ、虐待行為が見過ごされ、

病院は存続し続けてきたのか?

 

取材を進める中で、過去10年分

1,498人の患者のリストを手に入れた。

 

患者の連絡先を見ると、

家族は音信不通。

 

関わりたくないといった

記録が目立つ。

 

 

病院スタッフによると、

もう、うちで見られないので

って家族の方から言われることは

よくあるという。

 

浮かび上がってきたのは、

負担を抱えきれなくなった

家族が病院を頼っている実情。

 

リストの取材を進めると、

患者が滝山病院にやって来る

別の理由もわかってきたそうだ。

 

 

   

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それは、

他の精神科病院からの転院。

 

東京都内で人工透析の治療ができる

精神病院はごく僅か。

 

各地から滝山病院へ、人工透析が

必要な精神障害のある患者

多く送られていた。

 

 

都内精神病院職員によると、

滝山病院が内科の身体症状が

合併していて、かつ高齢という方の

受け皿の病院。

 

身寄りがいない・どこの病院でも

受けて貰えない・施設にも入れない。

 

このままだと、ずっとこの病院で

入院継続せざるを得ない。

 

そうすると、そういう方を

滝山病院にお願いせざるを得ない。

 

よく言われています

滝山に行ったら最後」だと。

 

暴力行為とか評判は悪いし、

関わりたくないけれど、受ける

滝山にとっても出す方の

病院にとっても、お互いのために

なってしまっている。

 

更にリストからは家族

他の精神科病院のみならず、

行政との関係も浮かび上がって

きたそうです。

 

 

去年8月に病院で亡くなった

50代後半の男性は都内の大学を

卒業後、編集者として働いていた。

 

ところが、過労で倒れ、うつ状態に。

 

人工透析も必要になり、滝山病院へ。

 

連絡先として記されていたのは、

福祉事務所。

 

男性は生活保護を受給していた。

 

患者のリスト1,498人、

全体の54%。

 

半数以上が生活保護を

受給していることが

わかった。

 

 

   

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東京23区など、26の自治体に

アンケート調査を行うと、

精神障害のある患者

受け入れ先が少なく、

生活保護を担う行政が

滝山病院を頼っている

実情がみえてきた。

 

相原さんが支援した中にも

行政が滝山病院への入院を

決定したケースもある。

 

 

49歳男性は統合失調症があり、

長年 人工透析を受けている。

 

滝山病院に入院したのは、

生活保護を受けていた4年前。

 

透析クリニックへの通院を

拒否したことがきっかけ。

 

男性の元へやってきたのは、

生活保護のケースワーカー達で

行き先も告げられないまま、

滝山病院へ連れて行かれた。

 

当時の状況を

男性が話してくれた。

 

男性は院長の先生に顔を

近づけてきて、目を見たら

私は今、威嚇された

所沢の福祉に連絡しろ

って言って、そしたら1人来て

所沢の福祉から許可が下りました

入院だ」って言われて、はお上の

福祉に前の病院の院長に見捨てられたんだ。

 

 

   

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