今回は11月19日放送の
健康カプセル!
ゲンキの時間
人に言いにくい
身体のお悩み 痔
を振り返ってみます。
気付いても病院に
いかない人が多い痔。
人に言いにくい痔の
お悩みに答える。
痔は恥ずかしいのは勿論、
どんな治療をするのか
わからないから不安という
声が挙がっている。
「痔」を引き起こす
「免疫」との意外な関係
お世話になる平田肛門科医院は
東京南青山で80年以上続く、
歴史ある病院。
47歳の女性は10年前に
いぼ痔を発症し、当時は
椅子に座われないほどの
痛みでしたが、薬で一旦、
落ち着いたそうです。
今もまだあり、ちょっと
大きくなってきている
気がするが、我慢している。
66歳の男性は硬い便が
出る時に出血があり、
切れ痔を疑っているが、
病院には行っていない。
ある調査によると、
この男性のように痔の症状を
自覚しているのに病院を
受診していない人はおよそ6割。
また、痔の症状を
自覚してから病院を受診するまで
平均7年というデータも。
資料提供:平田肛門科医院
副院長 医学博士 平田悠悟
診察に使う器具は肛門鏡、
開くと120度くらい開く。
これを3回に分けて挿入し、
360度肛門内を確認する。
ズボンは全部 下げる必要はなく、
お尻だけ少し出して横向きの
体位になる。
タオルを掛けるなど、患者に
配慮した診察を行う。
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診察を受けた男性には、
どちらかというと
いぼ痔があり、
内痔核という言い方をする。
内痔核とはいぼ痔の一種で、
肛門の内部に炎症が起き、
血液が溜まってできた腫れ。
痛みがないため、出血して
気づく人が多く、放っておくと
いぼが垂れ下がって
肛門の外に出てくる。
肛門の外側にできる
いぼ痔を外痔核といい、
強い痛みを伴うことが多い。
女性は切れ痔が発覚し、
内痔核と外痔核も発症。
主な原因は、便秘。
ただ切れて
出血しているだけ・・・
と放置すると、
慢性裂肛と言って、
だんだん肛門が狭くなる。
切れた皮膚は再生する際に
内側に引っ張り合いながら
くっつく特徴がある。
そのため、肛門付近で
これをくり返すと、
徐々に肛門が狭くなり、
ひどい場合は手術が必要。
平田悠悟先生によると、
改善方法は生活習慣を
見直すこと。
そもそも、痔は肛門の
粘膜が菌の影響を受け、
炎症を起こし発症。
その主な原因が
免疫力の低下で、
重要なのは、
免疫力を下げない
生活習慣。
2人の改善点を探る。
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睡眠は免疫を保つのに
重要な要素で、長すぎても
短すぎても免疫力が
下がることがわかっている。
就寝前にスマホを見ると、
脳が覚醒し、良質な睡眠の
妨げになるという。
この女性のように
便秘気味の人が睡眠不足の
生活を続けると、弱った粘膜が
傷つき痔になるリスクが
上がる可能性もある。
就寝前のスマホを避け、
7時間程度の睡眠を
心がける。
男性は1日中ほとんど
座ってテレビを見ている。
運動をせずに
座る時間が長いと、
お尻に溜まって、
うっ血しやすくなり、
いぼ痔ができやすくなる。
運動が難しい場合、
1時間に1回(10分ほど)
立ち上がるなど、
お尻の血流改善を意識する。
痔は手術しなくても
治せる病気。
運動不足以外にも
注意した方が良い点について
平田先生はお酒を飲み
過ぎないことをあげる。
お酒はアルコールが
含まれているため、
下痢になりやすい。
それによって何度も
トイレに行くと、
肛門が傷んでしまう。
もう1つは排便習慣。
5分以内にトイレの時間は
終わるようにして頂きたい。
一気に腹圧をかけても
肛門は痛みやすいので、
腹圧をかけ過ぎず、
5分以内に終える。
まずは、食物繊維を
いつもより多く
とるようにする。
食物繊維は、
水溶性と不溶性があり、
それぞれの役割が違う。
海藻などに豊富な
水溶性食物繊維は、
高い保水性で便を
やわらかくし、排便を
スムーズにしてくれる。
牛蒡などに豊富な
不溶性食物繊維は、便の体積を
大きくすることで、
大腸を刺激し、排便を促す。
1日20g以上、水溶性と不溶性
1対2の比率で食べる事で、
便秘が解消され、肛門への
負担が減り、痔の改善に
繋がると平田先生はいう。
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