今回は、2月7日放送された
カズレーザーと学ぶ。
皮膚の最新研究
を振り返って
いきたいと思いますので
宜しくお願いいたします。
冬の乾燥とうつの関係性
皮膚はもう1つの脳
慶応義塾大学 環境情報学部
准教授 仲谷正史先生、
皮膚の乾燥が心におよぼす
意外な関係をカズと学ぶ。
従来、脳でストレスを感じる事で
副腎からストレスホルモンの
コルチゾールが分泌され、
その結果、うつになると
考えられてきた。
それとは別に皮膚が乾燥したり、
傷つくと表皮のケラチノサイトが
コルチゾールを合成し、放出
していることが判明。
その量はうつ病を引き起こす
可能性があるレベル。
肌の保湿がうつ病の治療に
つながる可能性
あなたの皮膚から
あらゆる細胞を作り直す!
ダイレクトプログラミングを
徹底解説
日本だけでなく、近年
再生医療の進む中国の医師免許も
所持する再生医療医 飯塚翠先生。
実用化されれば、
皮膚・髪・臓器が
生まれ変わる!?
再生医療で特に有名な2つは、
幹細胞治療とiPS細胞。
幹細胞は私たち全員の
体の中にあるもの。
例えば、傷がついて
新しく細胞を作り出す
必要があるとすると、
幹細胞というのが細胞を
作り出す材料のようなもの。
ここから神経細胞が
必要だったら
神経細胞に分化して
傷を治してくれる。
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ただ、幹細胞の数が
だんだん減ってきてしまう。
具体的な所では50歳で
赤ちゃんの20分の1くらい
減ってしまう。
なので、幹細胞治療はだいたい
お腹とか足から少量の脂肪の
組織を取り出す。
脂肪の組織から幹細胞を抽出して、
体の外で培養する。
沢山に増やした幹細胞を
点滴や注射で体内に戻す。
幹細胞の凄い所は、
体の中で傷ついたり、
炎症が起きてる場所の
信号を受け取り、
幹細胞自ら再生・修復する。
iPS細胞
(induced Pluripotent Stem cells)
人工 多能性 幹 細胞
皮膚細胞の4つの遺伝子を加えると、
リプログラミングという体の他の細胞に
なれる可能性というのが作り出される。
さらに、iPS細胞にいろいろな
化合物を加えることによって、
誘導した細胞に変化(分化誘導)。
体の自己治癒能力にゆだねて、
材料を大量に送り込む幹細胞治療に
対し、狙った細胞をピンポイントで
送り込めるiPS細胞治療。
画期的だが、分化に適した
iPS細胞を見つけるのが困難。
また、iPS細胞を作るために
必要な4つの遺伝子の中の1つは
ガン由来のもので
腫瘍化のリスクがある。
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九州大学 生体防御医学研究所の
器官発生再生学分野 鈴木淳史教授は、
皮膚の細胞から肝細胞を作る研究を
されている。
肝臓で代謝や解毒を担い、
生命維持に欠かせない幹細胞を
皮膚線維芽細胞から
iPS細胞を挟まず、大量の
肝細胞を生み出すことに成功。
この技術が進めば従来、肝硬変や
急性肝不全などの発症した場合、
臓器移植しか道はなかったが、
それにかわる方法として肝細胞を作り、
生体内に移植、臓器再生も可能に!
そのカギを握るのが、
転写因子を作る遺伝子。
転写因子とは、DNAの情報を
読み込み働かせるタンパク質で、
1人が持つDNAの配列は1つだが、
細胞の中の転写因子の種類により、
読み込む情報が変化。
多種多様な細胞を生み出している。
そこで鈴木教授は皮膚の細胞に
肝細胞の転写因子を作らせるための
遺伝子を取り込ませることに。
これが、DNAに元々備わっている
肝細胞の情報を読み込み
本来、皮膚細胞だったものが
肝細胞として増殖を始める。
最新の研究では、人の血液から大量の
肝細胞を作れるということになっていると話す。
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