今回は2月28日放送の
世界の何だコレ!?
ミステリー 2時間SPを
振り返ってみます。
密室で逃げた様子も全くない
山荘で10人の焼死体
怪事件の真相
山梨県の焼けた山荘の中から
男5人、女5人の焼死体が。
現場は密室で、火災なのに
遺体に逃げた形跡もない。
事故?他殺?
事件が起こったのは
1962年9月13日で、
現場はキャンプ場内にある
平屋の山荘。
当時はオフシーズンで、
客はほぼいなかったそう。
遺体に近づいたとき、
遺体のほとんどが仰向け。
寝ているときに火災が起きたら
気づいて逃げるはずなのに、
逃げた形跡がない。
亡くなった10人について
知っているという
飲食店の女将によると、
亡くなったのは
山荘のオーナー男性、
山荘を設計した
建築会社専務の女性、
スナックのママと
従業員7名。
10人は女将の店を出た後、
12日の午前2時ごろ山荘へ。
10人の接客をした女性は
みんな知り合いで、私も
誘われたけど行かなかったそう。
10人の身元が判明すると、
それぞれが抱えた
怪しい点が浮上。
新聞社の取材によると、
オーナーは家族にウソを
ついて山荘に。
オーナーと専務の女性は
かなり親しい間柄だったよう。
スナックのママは受刑中の殺人犯の
恋人で複数人から恨まれている
可能性が高い。
亡くなった中に交際中の
男女がおり、結婚を反対され
思い悩んでいた。
スナックの従業員の中には
数日前から口論を
くり返していた者も。
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最も燃えていたのは台所
だったが、警察の発表によると
台所のガスコンロを
使った形跡がない。
ガス漏れによる爆発も
疑われたが、爆発音を
聞いた人もおらず、
その可能性も低い。
遺体発見の翌日に警察が
遺体の解剖結果を発表。
気管は焼けておらず
肺の中に煤は認められない
胃の中には米粒が肉眼で
確認でき食事をとってから
数時間後に亡くなった
10人は焼死ではなく、
それ以外の原因で亡くなった?
9月12日 午前4時半~午後0時
全員死亡(推定)
9月13日 午前10時半 火災発生
人気ミステリー作家の
考えは殺人で間違いなく、
狙ったのは1人か2人で
他の人は道連れに
されたんだろうと推測。
10人の死因は
一酸化炭素中毒。
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警察庁 科学警察研究所
吉田(仮名)さんの
検証実験の結果、
事件の真相に辿り着く。
吉田さんの推理が正しく、
風呂場にある風呂釜で
一酸化炭素が発生。
プロパンガスが正しく
接続されておらず、
基準値の10倍以上のガスが
送り込まれていた為、
極端な不完全燃焼が起き、
大量の一酸化炭素が発生した。
吉田さんの憶測
10人が山荘に到着して、
誰かが風呂に入ろうと
風呂釜のバーナーに
火をつけた。
だが、酒に酔った10人は
そのことを忘れ、就寝。
風呂釜で不完全燃焼が
起こり、一酸化炭素が発生。
密室に短時間で
一酸化炭素が充満した。
出火まで時間があったのは
空だきのせいか、お湯は
火がついている間、
少しずつ蒸発。
10人が亡くなった後も
火はついたまま、
お湯はどんどん蒸発し、
風呂釜のパイプが空だきに。
高温になったパイプから出火、
これが火事の原因だった。
吉田のチームが導き出した
真相は不慮の事故。
これを機にガスの
取り扱いについては、
厳しい措置と安全策が
とられ、事故は激減。
2度と悲劇が起きないよう、
ガスの安全性は日々、
進化し続けている。
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