今回は、5月7日放送された
カズレーザーと学ぶ。
今年1月発表!改造T細胞
注射一発で一生老けない!?
を振り返っていきたいと
ますので宜しくお願いします。
京都大学iPS細胞研究所
教授 濵﨑洋子先生によると、
老化の原因はいろいろな
ストレスによって老化細胞と
よばれるものが1つの原因だと
言われている。
私たちの体は細胞が
何十兆個からなると
言われていますけれども、
日々分裂を繰り返したり、
古いものがなくなって、
新しいものが作られる。
その中でいろんなストレスを
受けて、それが残ってしまって
いるのが老化細胞。
ストレスを受けた細胞
→老化細胞
老化細胞
→しわ・たるみ・がん
そんな老化細胞を取り除き、
注射一発で老化を
止められるかもしれない
「改造T細胞」とは?
老化細胞は炎症を
起こしてしまうような物質、
周りにまき散らしてしまって、
炎症が起きるような。
炎症を本来は取り除いてほしい、
実際は免疫細胞にシグナルを
送って、「自分を取り除いてくれ」
というシグナルだと思われている。
免疫細胞がまだ若い時は
シグナルを受け取り殺し、
スペースができて、
炎症分子をまき散らさない。
年を取ると老化細胞が増え、
免疫機能が落ちる。
この2つの要因が重なり、
だんだん体内にたまる。
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細胞老化は体を守る安全装置
細胞は生きている間に
いろいろなストレスを受ける。
紫外線を浴びると
ダメージを受け、
ストレスを受けている間に
DNAに傷が入ったり、傷の
入ったものが増えてしまうと、
がんになるリスクがあるので、
これ以上増殖させないって
いうのが、細胞老化の
大事な仕組み。
東アフリカの熱帯乾燥地帯に
生息する老化細胞を除去する
ハダカデバネズミは老化に
耐性があって、寿命が30年。
一般のネズミの約10倍。
昨年7月に熊本大学が
老化細胞除去の
メカニズムを発見!
非常に特殊な代謝機構を
持っていて、細胞がちゃんと
老化しつつあるが、それが
ちゃんと自爆してくれる。
体にある老化細胞を残さない
このマウス特有のしくみが
あるとわかってきた。
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今年の1月にアメリカの
グループから研究発表された
改造T細胞。
我々の体をウイルスや
がん細胞といった異物から
守る役割をしている
免疫系のT細胞。
だが、T細胞は自分の体の
一部の老化細胞のことを
敵だと認識できない。
そこで、あえて老化細胞を
攻撃するようにT細胞に
人工的な改造を施す。
すると、他の病原体と同じく
老化細胞を敵だと認識し、
排除するようになる。
老化細胞の目印のタンパク質に
結合するように遺伝子を改善した
改造T細胞は老化細胞だけを攻撃し、
体から排除するようになる。
この技術は、白血病などの
がんの治療に使われる
CAR-T細胞として、既に
日本でも実用化されている。
CAR-T細胞は、がん細胞の
目印を見つけて攻撃するが、
それを老化細胞に応用した
ものが今回の研究になる。
免疫系を利用して、
老化細胞を殺す改造T細胞には
さらに優れた点がある。
それは、免疫は記憶が
できるので、1回注射すると
生涯、記憶細胞として残る。
注射1回で生涯老化を
抑える可能性がある。
若いマウスに打っておくと、
寿命の半分は維持できている
結果が出ている。
現在、白血病で使われている
値段としては約3,000万円。
リスクも含めて、
研究が進んでいる。
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